■GAME1
ゲーム序盤、お互いにゴール下のディフェンスが厳しく、なかなか点が入らない。三菱は速攻からのアリウープなどで得点するが、和歌山はフリーの選手を作ってのミドルシュートが決まり始め、残り3分14秒に根来のジャンプショットが入って14-6と和歌山8点リードとなったところで三菱がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、三菱はミドルシュートが入らずリバウンドも取れない。和歌山はリカートがゴール下で踏ん張って得点し、外国人選手に頼る三菱のプレーを読んだパーカーが連続でスティールを決め、得点につなげる。三菱は和歌山のボール回しに簡単に振り回されて、ゴール下で易々とシュートを決められてしまう。24-10の和歌山14点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、三菱はボールが回らないがウンバイのドライブで連続得点する。和歌山は青野がわずか3分半で鵜澤、ウンバイ、ロールから3つのディフェンスファウルを奪う。三菱は柏倉がロールに青野を攻めさせ、逆にバスケットカウントを得る。ここで和歌山がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、三菱は鵜沢に代わって伊藤が入り、青野をマークする。五十嵐に代わって柏倉が入った三菱は、ボール回しが早くなるがシュートが入らない。点差はほとんど縮まらないまま、37-25の和歌山12点リードで前半終了。
第3ピリオド、三菱はスターターの伊藤、ウンバイ、ロールの3人をコートに入れるが攻め手がはっきりせず、加えて五十嵐がボールを持ちすぎる為、ボールとプレーヤーの流れが悪くなる。和歌山は川村が声を出して動きを指示しながら、アリウープ、ディフェンスを引き付けてのアシスト、ゴール下の合わせなどを決めて貢献する。さらにパーカーが動きの悪い三菱からスティールして得点に繋げ、残り4分2秒に54-36の18点差としたところで三菱がタイムアウト。
タイムアウト明け、三菱はウンバイとロールの両外国籍選手が個人技で得点する。和歌山は川村がピックアンドロールからの3ポイントやジャンプショットで得点を重ね、伊藤をマークするパーカーが連続でスティールを決めてボールを奪い、得点に繋げる。第3ピリオドは64-43の和歌山19点リードで終了。
第4ピリオド、ガードが柏倉に代わった三菱はボール回しから熊谷の3ポイントなどで連続得点する。対する和歌山は、セットオフェンスからの木下の3ポイントなどで詰め寄らせない。和歌山のプレッシャーディフェンスと青野の高さに手を焼く三菱はウンバイの得点が落ち、ボールが回らず点が伸びない。73-52と和歌山21点リードになったところで三菱がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、五十嵐の3ポイントで攻撃する三菱に対し、和歌山は徹底してセットオフェンスから青野の1対1で得点を重ねる。このピリオド五十嵐は3本の3ポイントを入れたが追いつけず、残り時間を有効に使った和歌山が84-71で勝利した。
PTS:川村20、パーカー17、ロール24、ウンバイ14
REV:リカート10、パーカー10、ロール8
AST:川村4、五十嵐4
STL:パーカー7
■GAME2
第1ピリオド、三菱は前日の反省からかディフェンスのプレッシャーを強め、インサイドでは伊藤、ウンバイ、ロールの3人がリカートを抑え込む。オフェンスにおいては伊藤が体を張ってディフェンスを押し込み、ロールとウンバイに攻めさせる。和歌山は簡単にシュートを打つことができなくなり、リバウンドも取れない。さらに、無得点のまま残り6分37秒で早くも5ファウルとなって追い込まれる。残り5分59秒、0-10の三菱10点リード、和歌山は6つ目のファウルを計上したところでタイムアウトを要求。
タイムアウト明けお互いミスが出るが、和歌山は木下とパーカーのジャンプショットとリカートのゴール下で追い上げる。三菱は詰め寄られるが、五十嵐の3ポイントや引き付けてのアシストパスなどで加点。15-19の三菱4点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、メンバーが変わった和歌山はパスミスを連発して速攻を決められ、開始わずか45秒でタイムアウトを要求。タイムアウト明け、和歌山は川村が敵を引き付けてのアシストパスや、技ありのペネトレイトからのレイアップで加点する。21-23と和歌山が追い上げたところで残り7分3秒、三菱がタイムアウトを要求。
タイムアウト後、パスミスやファウル、モップ掛けなどでゲームが中断してテンポが悪くなる。三菱は五十嵐に代わって入った柏倉がゲームコントロールするが、柏倉からのナイスパスを受け取った伊藤がゴール下を連続で外すなどして得点に繋がらない。三菱は伊藤の代わりに鵜沢が入るとフロアバランスが良くなり加点につながる。和歌山は三菱の激しいディフェンスの前にシュートを打てずに点が伸びない。25-34の三菱9点リードで前半終了。
第3ピリオド、和歌山はリカートのゴール下1対1で攻め、連続6得点する。三菱は速攻を仕掛けるがオフェンスファウルやパスミスで得点できず、和歌山はハーフコートで動きながらボールを回して得点に繋げる。一時は流れが和歌山に傾きかけたが、三菱は五十嵐が3ポイントシュート、ペネトレイト、スティールからの速攻などで加点し、残り1分39秒、42-54の三菱13点リードとなったところで和歌山がタイムアウト。
タイムアウト明け、和歌山はディフェンスのプレッシャーが強くなり、24秒ギリギリまで守り切っての速攻や、リカートのゴール下で得点する。さらに、木下のプレッシャーが五十嵐のバイオレーションを誘発して三菱に流れを渡さず、45-54の三菱9点リードに戻したところで第3ピリオド終了。
第4ピリオド、三菱はゾーンとマンツーマンディフェンスを使い分けるが、和歌山は外から川村、中からパーカーが得点する。対する三菱は、ウンバイがディフェンスに着いた中務、内海、パーカーをものともせず連続得点し、差が縮まらない。オフィシャルタイムアウト明け、ディフェンスを強化する和歌山は、5セカンドバイオレーションを奪う。三菱はピック&ロールから朝山がフリーで3ポイントを打つが入らず、逆に内海に連続5得点されて、残り3分48秒、60-62の2点差に詰め寄られる。
三菱はウンバイに攻撃を託すがこれをパーカーがブロック。和歌山ボールになったところで朝山が流れを切るためにわざと川村にファウルするが、三菱ベンチはタイムアウトを取らない。すると和歌山はポストアップしたパーカーが三菱の隙をつき、ドロップステップでゴール下に潜り込んでシュートを入れ、残り3分19秒、あっさりと62-62の同点に追いつく。ここでやっと三菱がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、どこか集中力の感じられない三菱は攻め手がなく単発のシュートを打つも入らない。和歌山は川村のペネトレイトからのパスをパーカーがゴール下で入れて66-64と再逆転する。三菱はロール、熊谷、五十嵐が連続でスリップするという不運にも見舞われ、ターンノーバーを献上する。それでも残り40秒、ロールが青野からなんとかシュートファウルを得てフリースローするも、2本目を外してしまう。
リバウンドを取った和歌山は時間を使って攻撃し、ショットクロックギリギリで川村が体制を崩しながら放ったシュートはゴールに弾かれるも、これを青野が連続ティップでもぎ取る。三菱はファウルゲームに出るが、川村が冷静にフリースローを2本沈めて、68-65で和歌山が逆転勝利した。
PTS:パーカー25、リカート14、川村10、ウンバイ29
REV:パーカー15、ウンバイ9
その他の結果は以下のとおり。