■GAME1
第1ピリオド、栃木は外からのディフェンスのプレッシャーを強め、速攻からインサイドで得点する。対する東芝は辻の3ポイントシュートや連続アシストで差を広げる。外が入らない栃木はインサイドで加点したいが、ファジーカスが立ちはだかり、3本のブロックを決め、速攻からボーズマンのレイアップが決まって8-15なったところで栃木がタイムアウト。
タイム明けも栃木はミスが出て、24秒バイオレーションを取られてしまう。栃木は田臥が動きながらパスを回すが、不必要なファウルを連発して流れを止めてしまう。それでも辛抱強くチーム全員でリバウンドに絡み、ゴール下の合わせなどで差を広げさせない。東芝はボーズマンとファジーカスがインサイドとアウトサイドを入れ替わりながら栃木からファウルを得て、フリースローなどで加点する。17-25の東芝8点リードで終了。
第2ピリオド、東芝は新人鎌田がインサイドで踏ん張り、ロシターを抑え込む。インサイドに大西と鎌田を備えた東芝は、ボーズマンの3ポイントで加点。さらに、残り7分を切ってからは鎌田を下げてファジーカスのインサイドで得点し、残り6分36秒に21-34と13点差を付ける。
オフィシャルタイムアウト明け、栃木はブレントンの速攻、渡辺の3ポイントフリースローなどで追い上げ、残り3分25秒に32-36と4点差まで詰め寄り、ディフェンスをゾーンに変える。これが奏功してファジーカスの連続シュートミスを誘い、速攻から得点して2点差に詰める。この後、お互いになかなかシュートが入らないが、東芝は栗原が3ポイント、栃木は渡邊がフェイダウェイを入れて、36-39の東芝3点リードで前半終了。
第3ピリオド、栃木は外が入らないが、集中力の切れない田臥がリバウンドボールを押し込む。東芝はファジーカスのバスケットカウントやダンク、栃木はブレントンのバックドアで得点する。栃木はアウトサイドからゴール下に合わせのパスを出すが、東芝がこれをことごとくカットし、攻撃の芽を摘む。とにかく外が入らない栃木に対し、東芝はリバウンドからボールを運び、ボーズマンが楽々とジャンプショットを決める。残り6分6秒、42-50の東芝8点リードになったところで栃木がタイムアウトを要求。
速攻やブレントンのゴール下で差を詰める栃木は、田臥が辻を徹底的にマークして、ボールを持たせることすらさせない。シュートの落ちる東芝に対して、栃木は速攻と、ゴール下の粘り強いティップで追いすがり、残り2分57秒、ロシターのジャンプショットでついに54-54の同点に追いつく。東芝はリバウンドもオフェンスも外国籍選手頼みになってしまい、徐々に流れが栃木に傾いていく。54-58の東芝4点リードで第3ピリオド終了。
第4ピリオド、高さで劣る栃木は全員リバウンドで踏ん張るものの、ファジーカスに連続でファウルを取られて波に乗れない。残り7分2秒、59-64の東芝5点リード、栃木5ファウルになったところで栃木がタイムアウトを要求。
タイムアウト後も栃木は攻め手が見いだせず、シュートも入らない。残り6分33秒、ボーズマンと鎌田が入った東芝は、ボーズマンが外からドライブでアタックし、すさまじい個人技でレイアップを入れてベンチを盛り上げる。
栃木はディフェンスをゾーンにするも、残り4分9秒、栗原に外から射抜かれる。オフェンスにおいては山田のインサイドや網野のアウトサイドが入るが、いずれも単発に終り、得点差を一桁に縮めることができない。集中力の切れた栃木は、残り1分44秒、ぽっかり空いたゴール下にボーズマンに走りこまれ、あっさりとダンク(初?)を決められ66-78の12点差を付けられる。最終的には69-83の14点差で東芝が勝利した。
PTS:ボーズマン28、ファジーカス24、ロシター16
REV:ファジーカス16
AST:ボーズマン5、田臥5、辻4
■GAME2
第1ピリオド、東芝は辻、ボーズマン、ファジーカスがジャンプショットを決めて幸先の良いスタートを切る。栃木は古川が2本の3ポイントを入れるが、ターンノーバーやディフェンスリバウンドを取られてリズムに乗れない。
東芝のペースでゲームが進むかと思われた矢先の残り5分41秒、ファジーカスが3秒オーバータイムを取られる。ビデオで見る限り右足を浮かせてクリアしているはずだが判定は覆らない。これで嫌な流れになった東芝に対して、栃木はセットプレーと速攻で逆転する。その後お互いに点を取り合い、19-21の栃木2点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、東芝はボーズマンからの縦パスを鎌田がゴール下で捻じ込んで21-21の同点とする。栃木はドライブやボール回しで東芝のディフェンスを収縮させて、アウトサイドからジャンプショットを決める。その後一進一退の攻防になるが、お互いにファウルがかさみ始める。
オフィシャルタイムアウト明け、栃木は外が入らないもののゴール下でブレントンが踏ん張り、チームでオフェンスリバウンドを取ってセカンドチャンスを生かし、得点に繋げる。東芝はファジーカスとママドゥが得点するが、栃木もすぐにブレントンのゴール下からチャンスを作って追いつく。43-43の同点で前半が終了。
第3ピリオド、栃木はロシターの3ポイント、古川のジャンプショットで得点。東芝は篠山と辻のペネトレイトからのレイアップで得点する。栃木はロシターとブレントンがファジーカスを徹底マークして、オフェンスリバウンドを取らせず、ボールを奪ってから速い攻撃を仕掛ける。東芝はこれを止めようとするが、連続でファウルを犯してしまい、判定に納得がいかないのか雰囲気が悪くなる。
一方の栃木は5ファウルで得たフリースローを確実に沈め、残り3分27秒には58-52と点差をジワリと広げる。東芝もフリースローの機会を得るがボーズマンが2本とも外した上に、栗原が不運なオフェンスファウルを犯して速攻のチャンスを潰してしまう。栃木はこの勝負所で古川が難しい体勢から3ポイントを入れて61-55と点差を広げる。東芝はボーズマンのバスケットカウントなどでフリースローを得るが、フリースローが入らず差を詰めれない。61-58の栃木3点リードで第3ピリオド終了。
第4ピリオド、栃木はドライブで東芝のディフェンスに揺さぶりをかけ、バックドアなどを狙うが失敗する。一方の東芝は栗原のドライブとファジーカスの合わせからのジャンプショットで逆転し、残り8分13秒に山下のジャンプショットで61-64と3点リードしたところで栃木がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、栃木は立て続けに3つのファウルを犯してしまうが、東芝はファジーカスがフリースローを落として点差が広がらない。残り7分5秒、東芝は山下がロシターのボールを倒れこみながら奪うが、誰にも取りに来てもらえず、出したボールは田臥に奪い返され、またもや古川が勝負所で3ポイントシュートを入れて64-64の同点にする。
栃木は網野の3ポイントや田臥のジャンプショット、東芝は篠山のジャンプショットなどで加点する。71-68の栃木3点リードで残り3分5秒、栃木の堅いディフェンスを崩せない東芝はボーズマンがペネトレイトを仕掛けるが、田臥がオフェンスファウルを奪う。さらに栃木は残り2分43秒、遠藤が3ポイントシュートを入れて74-68として万事休す。最終的には88-79の9点差で栃木が勝利した。
PTS:ロシター28、田臥14、古川14、ファジーカス24
REV:ロシター12、ファジーカス13
AST:田臥3
その他の結果は以下のとおり。