■第1ゲーム
柏木を欠くアイシンは、インサイドの桜木やヤングにボールを入れようとするが、熊本はこれを徹底的に阻み、ボールを奪ってからの速攻を仕掛ける。第一ピリオド残り6分4秒、11-3と熊本8点リードでアイシンはたまらずタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、アイシンは比江島のボール運びが早くなり、速攻からの合わせやミドルシュートも決まって追い上げるが、熊本もディフェンスの緩いアイシンに対してジョーンズのドライブなどで加点し、24-17の熊本7点リードで1ピリ終了。
アイシンは残り7分24秒、シュートファウルで得たフリースローやゴール下の合わせなどで1点差まで迫るが、桜木に代わってヒンクリーが出た途端に再び熊本に引き離される。しかしここでエドワーズが踏ん張り、オフェンスリバウンドとゴール下の連続得点で再び差を縮める。残り4分32秒、32-31の1点差となったところで今度は熊本がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、何とかしたかった熊本だが残り5分17秒でチームファウルが5つになっていたことが祟り、これを有効に利用したアイシンがフリースローで点を重ねて39-49の10点リードで前半を終える。
第3ピリオド、アイシンは熊本の激しいディフェンスに苦しみながらも、内外バランス良く得点する。熊本はジョーンズが孤軍奮闘し、ミドルシュートやドライブからのバスケットカウントなどで食らいついて、アイシンを逃がさない。
熊本のディフェンスに疲れの見えるアイシンは、徐々にシュートが落ち始めてリバウンドも取れなくなる。運動量の衰えない熊本は、残り3分42秒に小林の速攻からの5連続得点で61-59の2点差まで詰め寄り、残り45秒、ジョーンズのジャンプショットで66-66の同点に追いつく。アイシンは最後に橋本のワンプレーに賭けるが、これを完璧に読んでいたワシントンのブロックが炸裂して同点のまま最終ピリオドへ。
最終ピリオド、アイシンは市岡を下げて桜木を投入。桜木はさっそく熊本からファウルを二つもぎ取り、残り7分35秒の田村のファウルであっという間に5ファウルになってしまう。
熊本はジョーンズが奮闘するが、高さの無くなった熊本に対してアイシンはインサイドを攻めて逆転する。熊本がジョーンズを下げてワシントンを入れると、今度は外から得点して点差を広げる。残り4分36秒、76-70アイシン6点リードとなったところで熊本がタイムアウトを要求し、ジョーンズをコートに戻す。
両チームシュートが決まらないまま時間が過ぎ、残り2分、熊本は大宮の3ポイントシュートで76-73とするが、アイシンは桜木がディフェンスを引き付けてトップの橋本にパスアウトし、橋本がこれを入れて79-73と再び引き離す。熊本は残り30秒を切ってファウルゲームに出るが、きっちりとゲームコントロールしたアイシンが81-73で勝利した。
得点:ジョーンズ 31、ワシントン 15、エドワーズ 26
リバウンド:ジョーンズ 11、ヤング 10、 エドワーズ 14、桜木 15
■第2ゲーム
熊本はイケメンスナイパー・小野の3ポイントで先制。熊本はインサイドをダブルチームで抑えに行くが、アイシンは上手くボールを散らして得点を重ねる。熊本は早い攻撃でファウルを得て、フリースローなどで得点し、20-22のアイシン2点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、お互いにファウルが増えシュート入らない時間帯が続くが、残り5分44秒、熊本はジョーンズが豪快なロールターンからのレイアップを入れて、会場をどよめかせる。さらにこう着した状態が続くが、アイシンは比江島の3ポイントと熊本のターンノーバーから速攻を決めて、残り3分45秒に34-42の8点差に広げる。熊本はここでタイムアウトを要求。
タイムアウト明けもアイシンペースは変わらず、比江島が3ポイントを沈めるが、すぐさま熊本も小野が3ポイントを入れ返す。両チームとも疲労の色が見えてミスが目立ち始め、42-49のアイシン7点リードで前半終了。
第3ピリオド、シュートが落ち続ける熊本に対し、アイシンは橋本のフリースローや桜木のゴール下などを決めて53-42と点差を広げる。しかし、ここから突然点の取り合いになり、残り34秒には熊本がジョーンズの速攻からバスケットカウントとフリースローで72-70と逆転する。アイシンは比江島がジャンプショットを決めて72-72の同点とし、第3ピリオド終了。
第4ピリオド、アイシンは桜木を入れてスターターに戻す。残り8分12秒、アイシン比江島の連続得点で72-76と4点リードしたところで熊本がタイムアウトを要求。アイシンはパス回しから橋本が3ポイントを入れて74-81とするが、熊本は前村のジャンプショットで追いすがる。熊本は大宮が桜木を徹底マークし、フロントを取るなどしてポストアップさせない。残り5分46秒、桜木へのパスを大宮がカットしたところでアイシンがタイムアウトを要求。点は76-81のアイシン5点リード。
タイムアウト明け、アイシンエドワーズにボールが入ったところで大宮と栗野が激しくダブルチームで囲い、パスカットしてジョーンズが速攻を決める。アイシンは残3分49秒、比江島が連続5得点して80-87とし、さらに残り3分11秒、桜木からエドワーズへゴール下のノールックパスが通り、これをエドワーズがダンクして80-89とする。熊本はここでタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、熊本大宮の放った3ポイントシュートはエアボールとなる。アイシンは残り2分6秒に金丸が3ポイントを入れて80-92の12点差として万事休す。最終的には87-100でアイシンが勝利した。
得点:ジョーンズ 26、ワシントン 23、金丸26、比江島 23、エドワーズ 22
リバウンド:ワシントン 10、エドワーズ 12
■第2ゲーム
レバンガは序盤から激しいプレッシャーディフェンスでトヨタを封じ込めにかかる。トヨタはシュートファウルを得るも会場の大ブーイングに気圧されたのか、ギブスが珍しくも3本のフリースローを落とす。レバンガは種市のミドル、ワトキンスとティルマンのゴール下などで得点を重ね、残り5分7秒、ワトキンスのリバウンドからパス3本とアリウープで得点する。レバンガが17-5と12点リードしたところでトヨタがタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、トヨタは動きが早くなりプレッシャーも強くなるが、レバンガの高さと素早いパス回しに対応できない。レバンガは、ローポストのワトキンスからのパスアウトから3ポイントシュートを3本決め、28-15の13点リードで第1ピリオドを終える。
第2ピリオド、トヨタは竹内に替えて高橋を投入し、ウコウスキを残してマッチアップゾーンに出る。しかしレバンガは早いパス回しから野口がジャンプショットを入れて加点する。トヨタは松井の個人技などで得点し、ディフェンスをマンツーマンに戻すとレバンガは簡単に得点できなくなるが、リバウンドとルーズボール獲得への意欲を見せて、オフェンスの流れを断ち切らせない。
トヨタはコートを広く使ってパスを回しアウトサイドシュートを打つが、ことごとくリングに嫌われ、せっかく得た6本のフリースローも全て外してしまう。39-29のレバンガ10点リードで前半終了。
後半に入ってもレバンガは集中力は切れず、特に安部と種市がディフェンスでトヨタのリズムを狂わせることに貢献する。トヨタはなかなか打つ手を見出せず、不調のギブスに替わって入ったウコウスキのアウトサイドは全く入らず、逆にレバンガが3ポイントシュートで点を稼ぐ。早いパス回しでフリーのプレーヤーを作って得点するレバンガに対し、トヨタはパスミスなど噛みあわない上に菊池の不必要なファウルでフリースローを与え、ますます点差が広がる。
レバンガはトヨタのバックコート陣に徹底してプレッシャーをかけ、無理なシュートを打たせてリバウンドを取るという作戦が奏功し、リバウンドからの速攻で第3ピリオド残り1分5秒には57-37とリードを20点に広げる。トヨタは第3ピリオド終了間際に岡田が3ポイントを入れて食らいつき、59-42のレバンガ17点リードで第3ピリオド終了。
第4ピリオド、レバンガはコートを広く使って素早くボールを回し、立て続けに3ポイントシュートを決める。トヨタはディフェンスのプレッシャーが甘くなり、オフェンスでも攻めるポイントが定まらず、パスミスを連発する。リズムに乗ったレバンガはトヨタを寄せ付けず73-55の18点差で勝利。トヨタは17本のフリースローを落として敗れた。
得点:ティルマン 23、桜井 17、松井 18、竹内 12
リバウンド:ティルマン 14、竹内 12
アシスト:桜井 5
その他の結果は以下のとおり。
*兵庫和歌山戦は2014年1月に実施
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