本日、一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)は会見を行い、2016年秋に開幕する男子プロバスケットボール新リーグの「1~3部階層分け」を発表しました。以下発表内容と会見内容です。

【1部】
トヨタ自動車アルバルク東京
京都ハンナリーズ
三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋
リンク栃木BREX
浜松東三河フェニックス
琉球ゴールデンキングス
千葉ジェッツ
アイシンシーホース三河
仙台89ers
東芝ブレイブサンダース神奈川
秋田ノーザンハピネッツ
大阪エベッサ

【2部】
豊田通商ファイティングイーグルス名古屋
バンビシャス奈良
青森ワッツ
高松ファイブアローズ
福島ファイアーボンズ

【3部】
大塚商会アルファーズ
トヨタ合成スコーピオンズ
アイシンAW安城アレイオンズ安城
(順番は川淵氏によるランダム発表)

新リーグに参加申請しているチームのうち、上記に名前のないチームで1部 or 2部候補は15チームあるとのこと。財政、負債、アリーナの問題等、8月末までの改善次第でリーグに入るかどうかが決まるそうです。
以下一問一答より抜粋。

■ チームに関する事柄

日立はアリーナの問題がある。JPBLのチームはJリーグのクラブとの組み合わせの姿になって行ってほしい。東芝はとどろきアリーナがフロンターレのホームスタジアム(等々力陸上競技場)の隣にあり、お互いのチームを応援しあって年間を通じてスポーツを楽しむということができる。それが日立には無かった。(日立は柏市長にアリーナを作ってほしいと依頼中?)。

北海道から沖縄まで地域密着を広げるという意味では北海道は有利だが、債務超過、財政面の問題がある。財政上の強化がしっかりできれば可能性あり。現在1部 or 2部候補。

富山はどうやってファンを増やしていくのかが問題。

金沢、大分愛媛、八王子は未経験なので何が課題かもわからない。2部 or 3部候補。ただ、大分愛媛は熱心な人が関わっているのはわかっているのでもう少し様子を見る。

岩手は収入に関する資料が届いたのが昨夜遅くなので、これから目を通す。債務超過の問題あり。1部 or 2部候補。

つくばはアリーナの住民問題を行政がどう解決するのかが問題。

新潟は1部 or 2部。収入規模が足りない。前年、前々年の売り上げが横ばいなことが評価が低い要因。アリーナは駅近で素晴らしい。

仙台は全ての要件を満たしていたので1部。

■ その他

実力があってもアリーナの問題があれば、絶対に1部に上がることはない。

改善については1ヶ月の猶予を設けている。短期の期限を設定しているのは、そうしないと本気になってやらないから。ファンの情熱も含めて、で決まる。例えば、1ヶ月で10万人の署名を集めたら、10万人の人が応援しているのかということになるかもしれない。だからと言って10万人集めれば確実に決まるとは限らないが。

5000人のアリーナをいかにいっぱいにするか、ということが大切。5000万円の投資をして1億円の売り上げを上げるという経営の視点が必要。Jリーグのチームは年月をかけて努力してきた。それがメディアやスポンサーを引き付ける。5000人入るアリーナを用意したからいいという話ではない。1部のチームは開幕まで1年をかけて努力して準備し、アリーナを満員にしてほしい。

発表内容と会見内容はここまで。

今年1月末のタスクフォース結成からたったの半年で、20年以上殆ど変化の無かった日本バスケットボール界をドラスティックに改革し、且つ国際交流試合禁止という制裁を解除させた、川淵三郎理事長とスタッフ、そして各チーム関係者の尽力にはただただ頭が下がる思いです。

個人的には、東芝ブレイブサンダース神奈川が企業チームからプロチームへの脱却という大英断を下し、1部に入ってくれたことが涙が出るほど嬉しかったです。