日曜日に女子ミニバスチームの応援に行ってきました。吹田市春季大会決勝トーナメント。3回勝てば市で1位になります。
準々決勝は大差で勝利し、ベンチウォーマーの長女も試合に出してもらえました。準決勝はタフなゲームになりながらも大差で勝利。しかし、チームのエースが第3クォーターで足首を負傷して途中退場してしまいました。
決勝戦の相手はライバルの強豪校。エースの出場が危ぶまれましたが、本人の希望もあったのか、足首をテーピングでガチガチに固定してスタートから出場しました。
その姿を見て、1998年の日本リーグプレーオフ決勝、東芝対いすゞ自動車の試合を思い出しました。
東芝はエースの北卓也選手が足首を負傷しながらも、テーピングでガチガチに固めた上に痛み止めを飲んでスタメンで出場。薬が効いているのかいないのかさえわからない状態で彼は、踏ん張ることができず最初のレイアップを落としました。
僕はそれを見て、あ、ダメだと思いました。その夜の電話でそのことについて触れると、本人も同じように思ったとのことでした。でも彼は電話の最後に「大丈夫、明日は勝つよ」と言ってくれました。
我らがエースも同じように強い気持ちを持っていたことでしょう。怪我のことなどほとんど感じさせないステップで得点を重ねていきます。
それでもやはり踏ん張れずに落としたシュートには、チームメイトが飛び込んでリバウンドを拾います。一時二桁開いた点差は、最終クォーターには1ゴールまで縮まりました。
残り1分を切って4点ビハインドの場面。ファウルしてフリースローを与えてしまいます。1本目が入り2本目を落とすもリバウンドショットをAND1で決められ、点差が開いて負けてしまいました。
長いシーズンやトーナメントを戦う上で、良いコンディションを保つことは非常に重要です。トーナメント予選やシーズンを勝ち進んだものの、最後の最後にエースが故障して、涙を飲んだチームをたくさん見てきました。
プレーオフファイナルでアキレス腱を断裂した佐古賢一選手、片足を引きずりながらセミファイナルでプレーしたライアン・ロシター選手、選手の殆どを怪我で欠きながらプレーオフを戦った今シーズンの東芝BraveThunders神奈川、NBAプレーオフファイナル第一戦で骨折した、カイリー・アーヴィング選手等々。
エースには大きな負担がかかって疲労が蓄積し、怪我もし易くなります。そうならないためには、選手全員がエースになるつもりで常にハードにプレーし、負担をシェアするしかありません。得点だけでなくディフェンスやリバウンド等、それぞれの選手が得意なプレーでチームに貢献できるチームこそがチャンピオンになります。
そういった意味ではNBAもNBLもミニバスも同じだなあと思いました。同時に、この子たちは本当に凄いことをやっているんだなあと、改めて思った日曜日でした。
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