■第1ピリオド

栃木は高い位置からプレッシャーをかけ、東芝に自由にボールを回させず気持ちよくシュートを打たせない。ルール変更により昨年と同じスターターでゲームに入る栃木は、田臥が篠山を、古川が辻に徹底的にプレスをかける。

開始2分4秒、ようやく東芝は篠山が得点するが、栃木はすぐに渡邊が5連続得点して2-9と点差を広げる。中盤に入ってようやくファジーカスのインサイド勝負に持ち込み逆転した東芝はリズムを取り戻し、篠山のスティールから辻の速攻で17-13とする。ここで栃木がタイムアウトを要求。

タイムアウト明け、山田とバローンを投入しプレスを強めた栃木は、ゲームコントロールする渡邊の連続3ポイントシュートで追撃。さらに東芝のディフェンスが甘くなったところでバローンがジャンプショットを決める。

栃木の執拗なプレスの前にチームオフェンスが機能しない東芝は、永吉を投入するも栃木の高さに対抗できず、オフェンスリバウンドを掻き出されて、古川に3Pシュートを決められる。このピリオドは26-27の栃木1点リードで終了。

■第2ピリオド

スターターを全て入れ替えた東芝は動きが速くなり、速攻からの山下のレイアップやサンバのジャンプショットで加点する。しかし、栃木は永吉のディフェンスをロシターがあっさりと破り、ドライブインからレイアップで得点。すると東芝はすかさず永吉に代えて鎌田を投入する。さらに藤井を投入した東芝はオフェンスの動きが速くなり、ボーズマンのスティールからの速攻や、ファジーカスとボーズマンのコンビプレーで残り4分11秒に38-33と点差を広げる。

東芝がリズムに乗るかと思われたが、栃木は田臥が強引なドライブからレイアップを決め、さらに審判のミスジャッジ(ブレントンが弾いたボールをボーズマンが取ったところでバックコートバイオレーションが取られた)で東芝の集中力が欠けたところを見逃さず、ドライブからファウルをもらいフリースローを2本沈め、さらに田臥のスティールからロシターの速攻で、1分12秒で6連続得点して残り2分33秒に38-39と逆転する。

東芝は篠山をコートに戻すが途切れた集中力は戻らず、栃木はブレントンのスティール、アシスト、3Pシュート、ディフェンスリバウンドと大車輪の活躍で一気に差を広げ、41-48の栃木7点リードで前半終了。

■第3ピリオド

東芝はファジーカスの連続得点で追撃するが、そのファジーカスが速攻のチャンスにイージーなシュートを落として逆速攻を決められたり、パスをスティールされて得点されるなど精細を欠き、後半開始2分19秒で45-55と二桁得点差を付けられる。タイムアウトを取った東芝は、大西の落ち着いたプレーでバスケットカウントを取り、篠山のスティールからのレイアップで反撃を開始する。

しかし栃木は、すぐさま渡邊の3Pシュートとブレントンのスティールからの速攻で再び点差を二桁に戻す。東芝は古川の執拗なディフェンスに会いシュートが入らなかった辻が3Pシュートを決め、さらに3Pのファウルで得たフリースローを全て沈めて、56-60と4点差に詰め寄る。

しかし冷静さを失わない栃木は、マークの甘くなったバローンが田臥のフローターレイアップを叩き込み、さらに田臥のタッチダウンパスを受けてレイアップを決めて東芝に主導権を渡さない。シュートが入らずリバウンドも取れない苦しい展開の東芝だが、辻がバローンの隙を突いてボールを奪い、残り3分31秒に3Pシュートを入れて61-64の3点差にし、会場を盛り上げる。ついにエンジンのかかった辻はスティールや永吉へのアシストを決め、篠山の積極的な攻撃も加わって67-67の同点でこのピリオドを終える。

■第4ピリオド

東芝が山下からボーズマンへのアリウープを決めて先制。さらにサンバがジャンプショットを決めて71-68とする。アウトサイドシュートが落ちる栃木だったが、バローンとロシターのツインタワーが強力で、オフェンスリバウンドをもぎ取ってバスケットカウントを決める。

中盤に入るとお互いにシュートが入らなくなるが、ディフェンスの集中力が切れた東芝は栃木の速攻をファウルで止めることになってしまい、開始4分足らずで5ファウルに陥ってしまう。一方の栃木は田臥の集中力が切れることがなく、スティールされて速攻を決められてもすぐに切り替えてアシストを決め、積極的にゴールにアタックして味方のオフェンスリバウンドショットに繋げてリードをキープする。

73-76の栃木3点リードでのオフィシャルタイムアウト明け、東芝はスティールからの速攻やパス回しからの攻撃を展開するが、栃木はファウルで東芝の攻撃を断ち切り、タイムアウトを要求する。タイムアウト明け、ボーズマンと辻の個人攻撃が失敗する東芝に対し、栃木はゴール下の合わせなどで加点。さらに栃木は渡邊の積極的なドライブインでバスケットカウントをもぎ取って、残り2分に75-80と点差を広げる。

ここで東芝がタイムアウトを取るが、栃木はフリースローのこぼれ球をロシターが掻き出し、渡邊がフェイダウェイシュートを決めて点差を7に広げる。残り50秒を切ってファウルゲームに出た東芝は、残り13秒に辻の3Pシュートで81-85の4点差に迫るが、栃木は渡邊がきっちりとフリースローを2本決め、最終的には84-87で栃木が勝利した。

2014年10/10(金)とどろきアリーナ
PTS:渡邉23、ロシター20、ボーズマン17、篠山17、辻17
REB:ロシター15、バローン14、ファジーカス12
AST:田臥5、ブレントン5、篠山4
BLK:ファジーカス3

GAME2に続く