昨年9月に始まったNBLファーストシーズンも、いよいよ今月で終了。プレーオフ出場権争い、シード権争いも予想を超えて激化し、最後の最後まで目が離せなくなった。カンファレンス優勝を飾るのは、プレーオフ出場最後の枠を勝ち取るのはどのチームなのか。今週来週と注目のカードが続く。
まずは何といっても今週行われる栃木vs北海道の直接対決。これまでの直接対決の結果が、なんと勝率、総得点/総失点、ゴールアベレージが全く同じである。最終節を残していることを考えると、2勝するだけではなく少しでも多く点を取ることが求められるが、それにとらわれると自滅する可能性もある。両チームがどのような戦術をとるのか注目される。
シーズン終盤、栃木は東芝相手に2戦連続で延長戦まで持ち込み、貴重な1勝を挙げただけでなく、トヨタ相手にもラスト1秒までリードする好ゲームを見せた。一方の北海道は、トヨタ、千葉、東芝に6連敗中。両チームの現状を比較すると、シーズン後半になって調子を上げている栃木が有利に思われるが、試合会場はきたえーるなので北海道にホームコートアドバンテージがある。地元の応援パワーに鼓舞された北海道が、勢いに乗る栃木とどうぶつかるのか非常に楽しみだ。
そして最終節にはカンファレンス1位2位チームの直接対決が2つある。東芝vsトヨタとアイシンvs和歌山だ。この4チームの順位が変わらずに最終節を迎えたと仮定して考えてみる。
東芝はトヨタに3勝1敗と勝ち越しているが、ゲーム差が1なので2敗してしまうと最後の最後で首位陥落することになる。逆にトヨタは2勝しないと首位でプレーオフに進出することができない。カンファレンスファイナル、ファイナルと続くことを考えると、カンファレンスセミファイナルのゲームは避けて通りたいところ。両チームともに何としても直接対決で叩いておきたいところだ。
試合会場のとどろきアリーナは東芝のホームとはいえ川崎市なので、トヨタのファンも多数応援に訪れるはず。これまでと違ってエキサイティングなゲームになること必至だ。
ウェスタンカンファレンスは和歌山vsアイシンのゲームが最終節に控えている。こちらもゲーム差は1であるが、和歌山は今シーズンアイシン相手に0勝4敗で1勝も上げていないので、2勝しないとカンファレンス1位になれない。しかし和歌山は、栃木同様後半に調子を上げてきているチームなので、1位になる可能性は十分にある。
このゲームの会場は和歌山のホームであるノーリツアリーナ。地元の大応援を背に、和歌山がアイシンに雪辱するのか、それともアイシンが再度叩き潰すのか目が離せない。
JBL時代には最終戦は消化試合になることが多かったので、最終節まで楽しめるというのはファンとしては非常に嬉しい限り。各チームの戦いぶりをしっかりと見届けたいと思う。