■GAME1
お互いに激しいプレッシャーディフェンスで点数が伸びず、ファウル判定が増えてエキサイトした展開になる。第1ピリオド残り1分21秒に早くも5ファウルとなったアイシンは三菱にフリースローを献上するも、比江島がウンバイとの1対1でジャンプショットを決めて、18-18の同点で第1ピリオド終了。
第2ピリオドに入ると激しいボールの奪い合いになる。三菱のアウトサイドシュートが落ちはじめ、伊藤がトラベリングで攻撃のチャンスを潰すと、アイシンはすかさず金丸が連続得点で25-20と差を広げ始める。金丸はマークが集まると橋本の3ポイントをアシストし、残り6分57秒に28-20としたところで三菱がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、得点が伸びない三菱に対し、アイシンは金丸、比江島がディフェンスをものともせずミドルショットを入れてさらに点差を広げる。桜木を下げたアイシンは全員でリバウンドを取り得点に繋げるが、三菱ロールが攻守で暴れまわると1分28秒にまたも5ファウルとなり、フリースローを与えてしまう。嫌な雰囲気になったアイシンだが、比江島が個人技でディフェンスをかわしてレイアップを決めると、ディフェンスも引き締まり、第2ピリオド終りには24秒守りきる。
第2ピリオド残り5.9秒アイシンの攻撃、五十嵐がファウルで時間を稼ぐとアイシンはタイムアウトを要求。残り3.9秒、アイシンは橋本がスローインからリターンパスを受けてそのままゴールに突っ込み、パスアウトを想定していた三菱ディフェンスをあざ笑うかのようにレイアップを入れて、40-33のアイシン7点リードで前半終了。
第3ピリオド、速い展開で攻撃する三菱に対して、アイシンはフリーの選手を作りながら確実に得点し、差を詰めさせない。三菱は伊藤が地味ながら攻守で貢献するが、比江島のディフェンスに手を焼くウンバイが個人技をことごとく失敗してターンノーバーを連発し、アイシンに速攻を許す。残り5分55秒、48-37とアイシン11点リードとなったところで三菱がようやくタイムアウトを要求。
タイムアウト後、第3ピリオド終盤にかけて消耗戦となり、お互いに疲れが見え始める。ここでチームの集中力が途切れなかったのがアイシン。全員でリバウンドを取ってセカンドチャンスに繋げ、スティールを連発してオフェンスリバウンドをダンクで押し込み、54-42の12点リードで第3ピリオドを終えた。
第4ピリオド、アイシンのプレッシャーディフェンスに三菱は落ち着きを失う。対するアイシンはスペースを広く使って三菱ディフェンスを寄せ付けず、橋本2本と金丸の1本の連続3本の3ポイントシュートを決めて、残り5分32秒に63-51と再び12点差に広げる。しかしこの時金丸が着地で柏倉の足に乗って転倒してしまい、右足首をひねって比江島と交代する。
この後も三菱はアウトサイドシュートが入らず、アイシンのオフェンスをファウルでしか止めれなくなる。アイシンはラフプレーに会いながらも我慢強く守り、速攻からエドワーズのアリウープなどで加点して、70-61で勝利した。
PTS:金丸23、比江島13、ロール18
REV:エドワーズ9、桜木9、ロール15、伊藤11
■GAME2
アイシンは前日負傷した金丸に代わって喜多川がスターター。この日もアップテンポなゲーム展開になり、ゴール下の争いがし烈になる。ロール、ウンバイ、伊藤がゴール下を固める三菱はディフェンスリバウンドを確実に取り、速攻へとつなげて得点してリードする。金丸を欠くアイシンはアウトサイドの攻撃が単調になり、インサイドでもヤングが抑え込まれるが、桜木が起点となってリズムを取り戻す。第1ピリオドは17-20の三菱3点リードで終了。
第2ピリオドに入ると三菱は坂本、鵜澤を投入。高さで優位になった三菱はコートを広く使って攻撃し、鵜澤の3ポイントシュートなどで差を広げる。動きの重いアイシンは、三菱にミドルショットを許して差を広げられたうえ、市岡がレフェリーに暴言を吐いてテクニカルファウルを取られてしまう。熊谷、朝山の連続3ポイントシュートなどで差を広げた三菱が、32-43と11点リードして前半終了。
第3ピリオド、再び攻撃の起点を桜木にしたアイシンは、桜木が伊藤のディフェンスをものともせず連続得点し、さらに比江島の3ポイントシュートで残り7分57秒に39-43の6点差に詰め寄る。ここで三菱がタイムアウトを要求。タイムアウト明け、アイシンはコートを広く使い、スペースを広げて攻撃してヤングをゴール下で動きやすくする。これでヤングが攻守で活躍し、ヤングのディフェンスリバウンドから喜多川が速攻で3ポイントシュートを入れ、残り6分41秒、ついに44-43と逆転する。
三菱は攻撃が単調になり、シュートが入らずディフェンスも取れなくなり、残り5分を切っても1得点しかできず、逆にアイシンに18得点を許す。残り4分24秒、三菱は絶不調のウンバイに代えて柏倉を投入し、ツーガード体制にするも状況は変わらず、ウンバイを戻してもターンノーバーしてしまう。三菱は第3ピリオドだけで20点差をつけられ、59-50のアイシン9点リードで第3ピリオド終了。
第4ピリオドに入ると三菱は速い攻撃を仕掛け、ロールがゴール下で連続得点する。桜木に代わって市岡が入ったアイシンは、ゴール下で連続ファウルを犯してしまう。残り6分36秒にエドワーズのファウルで早くも4ファウルになってしまったアイシンは、市岡とエドワーズを下げてヤングと桜木を投入するが、その50秒後には桜木がファウルを取られて5ファウルとなる。このフリースローを湊谷が2本入れて61-60の1点差まで詰める。
アイシンは桜木を起点に攻めるが、その桜木がファウルを取ってもらえずフラストレーションが溜まり、ファウルアピールが増え始める。それでもアイシンは桜木のアシストからの柏木の3Pシュート、桜木のミドルショットで残り2分45秒に71-63と再び点差を広げる。ここで三菱がタイムアウトを要求。
三菱は伊藤がゴール下で連続で得点し、71-68に詰める。アイシンは残り1分6秒、負傷したヤングに代わり入ったエドワーズが得点して73-68の5点差に広げる。三菱はここから連続でファウルするなどして追い詰められるが、残り14秒、ロールのパスアウトから湊谷が3Pシュートを入れて73-71の2点差に詰める。ここでアイシンがタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、三菱はファウルゲームに出る。残り13秒、柏木がフリースローを得るも2本とも落とし、ロールがディフェンスリバウンドを奪う。三菱は速攻から熊谷が3Pシュートを狙うが、エドワーズに叩き落される。ここで三菱がタイムアウトを要求。タイムアウト明けエンドラインからの三菱スローイン。ロールが比江島にスクリーンに行くとエドワーズが湊谷を追うが、比江島がスイッチせずに湊谷を追ってしまい、フリーになったロールがパスを受けてこれをダンクして、三菱が土壇場で73-73の同点に追いついて延長戦に突入。
延長戦に入り、連続でファウルを取られたアイシンは不満を表に出し始める。明らかに消耗の激しいアイシンはシュートが入らず、対する三菱は柏倉とロールが元気いっぱいに動き回り、アイシンディフェンスを更に消耗させ、残り31秒、熊谷の3Pシュートで79-84と5点差に広げる。ここでアイシンがタイムアウトを要求。タイムアウト明け、アイシンは残り29秒、スローインを受けた喜多川が3Pシュートを入れて82-84の2点差に詰め、ファウルゲームに出る。
ところが、桜木と柏木がボールマンの湊谷を叩こうが押そうがファウルを取ってもらえない。柏木が湊谷の手を叩いてボールが外に出るとラインアウトの三菱ボールとなり、ファウルがコールされないことにアイシンの柏木も三菱の湊谷もレフェリーに抗議するという奇妙なことが起きる。この後お互いにフリースローを入れ合うが、最終的には三菱が85-88で競り勝ち、この消耗戦を制した。
PTS:ロール20、湊谷16、熊谷13、比江島19
REV:ロール12、ヤング17、桜木13
AST:ロール5、桜木5
その他の結果は以下のとおり。