10月27日に行われたアイシンVSレラカムイ、オーエスジーVSパナソニックの試合をテレビで観戦しました。忙しくて2試合とも1度しか観れなかったので、遅くなりましたが雑感のみ書いてみます。
■アイシンシーホース(70-79)レラカムイ北海道
3Qまではアイシンの桜木が「なんでそれを代表でやらんのじゃ!」と言いたくなるような積極的な動きを見せて得点を重ね、対するレラカムイも桜井、ウィリアムズが追いすがるという競った試合展開になっていました。
ところが、4Q残り7分14秒、ファウルトラブルで下がったアイシン竹内に代わってランプリーが入ると、アイシンは一気に減速してしまいました。桜木とバングラが二人だけで攻めるのでアイシンは攻撃が単調になってしまい、シュートが落ちだしたところで逆転され、レラカムイ野口、折茂に離されて敗戦となりました。
なぜかバングラも桜木も、ランプリーにパスを回さず会話も交わそうとしないので、なーんだか良くない雰囲気がありありと伝わってきました。さらにレフェリーのミスジャッジなども加わったせいか、4Q後半の桜木はずっとイライラしていて、それが物議をかもしたラスト5秒の行為に及んだのではないかと思います。
決勝戦の試合ならまだしも、今後も続いていくレギュラーシーズンのゲームで、もう追いつけないと判断したからといって、残り時間があるのにボールを放り出してベンチに戻るという桜木の行為は、個人的には受け入れがたいものがあります。アイシンファンの方だったら尚更そうなのではないでしょうか。ライジング福岡の、最後のブザーが鳴るまでゴールを狙いにいくプレーを見た後なので、余計にそう思ってしまいました。
■オーエスジーフェニックス東三河(89-82)パナソニックトライアンズ
パナソニックはちょっと重症ですね。解説の山崎さんが「コメントしづらい」とおっしゃっていましたが、まさにその通りです。ここをこうすれば解決できる、という糸口が全く見つかりません。
日本人選手のスターターがころころ変わっていることを見ても、ゲームの入り方に苦悩している様子が伺えますが、この試合でも序盤でゲームの主導権を握られると、パスミスや味方の邪魔をするなどミスを連発して、悲しいくらいに何もできていませんでした。
4Qにオーエスジーが息切れして失速すると、竹田や安部の活躍で一気に差を縮め逆転したのですが、残り数分で息を吹き返したオーエスジーに再逆転されて負けてしまいました。
パナソニックは練習試合でいい動きを見せていたので、補強も上手くいったし今年は上位を狙えるのではないかと思っていたのですが、どうもその補強組がここへきてもがき苦しんでいるようです。あくまで邪推ですが、チームと会社の期待に応えようとするプレッシャーと、上手くいかない原因が自分にあるとの苦悩に押しつぶされているのではないでしょうか。
一方のオーエスジーは、前のトヨタ戦を見たときには外国人と日本人のスタイルが異なっている点について危惧していたのですが、この試合ではそのスタイルがいい方向で確立されつつあるように感じました。外国人2メンでアタックし、駄目ならパスアウトして日本人が3ポイントを狙うという攻撃が上手く機能して、3Qまでパナソニックに何もさせていませんでした。
しかし、4Qに入ると疲れが出たのかディフェンスが甘くなり、エスティルはコートにいたものの残り1分まで全くプレーに絡んでいませんでした。オーエスジーは最終的には再逆転できたものの、ちょっと危なかったですね。
JBLのレポートによると、翌日の試合ではエスティルがファウルトラブルに陥ったところをつけこまれ、インサイドを制したパナソニックが勝ったようです。オーエスジーは外国人頼みのインサイドをなんとかしないと今後も厳しいでしょうね。逆にパナソニックは、相手次第のゲーム展開ではなく、先手を取るゲームをしないと勝ち越しは厳しいでしょう。