■第1ピリオド
和歌山がリカートのゴール下シュートで先制。東芝は辻が積極的にアウトサイドシュートを狙い、辻の3Pシュートと、ママドゥのリバウンドショットで得点する。ゲーム序盤、リカートとファジーカスのインサイドの攻防が激しくなり、和歌山はリカートとパーカーの合わせで、東芝はファジーカスがノヴィツキー直伝のフローターショットで得点を重ねる。ゲームはファウルで切れることなく非常にテンポよく流れ、お互いにシュートが確立よく決まる。和歌山は木下の3Pシュートやリカートのインサイド、東芝は辻の3Pシュートで加点。
東芝は川村へのディフェンスを徹底し得点を許さないが、中盤に入ると和歌山の集中したディフェンスの前に連続でターンノーバーを出してしまう。和歌山はこのチャンスを逃さず、木下と中務のジャンプショットで追撃し、さらにリカートのディフェンスリバウンドから川村が3Pシュートを決めて、残り3分43秒に18-12と点差を6に広げる。
東芝はすぐさま辻が3Pシュートを入れ返し、スティールから速攻を出すが、和歌山はハリーバックした中務がこれを阻止する。さらに和歌山は川村と木下が3Pシュートを沈め、残り1分45秒に24-15と9点差にすると東芝がタイムアウトを要求。タイムアウト明け24秒を守り切った東芝は、内外入れ替わったボーズマンがファジーカスのパスを受けてインサイドで得点。24-17の和歌山7点リードで終了する。
■第2ピリオド
リカートと根来のオプションでスタートした和歌山は、川村がコントロールして木下に攻めさせる。東芝は栗原が川村をマークしてボールを楽に回させず、ファジーカスのブロックショットや和歌山のターンノーバーを誘って守りきる。お互いに得点が入らないまま2分半近くが過ぎると、和歌山は青野とパーカーのオプションに変更。すると和歌山は、青野が鎌田からファウルを貰ってバスケットカウントワンスローを決め、守ってはパーカーが連続で東芝のレイアップを叩き落す。中盤に入ってもお互いに点が伸びない中、和歌山は残り4分57秒に内海が3Pシュートを決めて30-17とし、オフィシャルタイムアウトに入る。
タイムアウト明け、東芝は辻がファジーカスとのピック&ロールからファウルを貰い、フリースローでようやくこのピリオド初得点。さらに辻は、続けてピック&ロールからジャンプショットで追加点を入れる。動きが重くなった和歌山はリズムが悪くなり、パーカーが3秒バイオレーションを取られ、ピック&ロールに対応できない内海が連続で辻にファウルして、フリースローを与えてしまう。
辻の6連続得点とママドゥのフリースローで追い上げる東芝に対し、和歌山は東芝のディフェンスを崩せず苦しい展開が続くが、、川村が個人技でジャンプショット2本とフリースローを決め、リードを保つ。しかし東芝も我慢強く攻め、ママドゥのリバウンドショットと篠山のジャンプショットで追いすがり、36-29の和歌山7点リードで前半を終了する。
■第3ピリオド
リカートからスティールしたママドゥがジャンプショットを決めて東芝が先制。激しくプレッシャーをかける東芝は、辻が川村からボールを奪い、ボーズマンが中務とのミスマッチを付いてゴール下で得点する。さらにボーズマンはディフェンスリバウンドを奪ってゴール下にタッチダウンパスを通し、ファジーカスがこれを沈めて開始1分47秒で36-35と1点差に迫る。対する和歌山は、リカートが孤軍奮闘しゴール下で連続得点するが単発に終る。東芝の勢いは止まらず、辻が敵を引き付けてパスを回し、ファジーカスとボーズマンがゴール下で得点を重ね、さらに篠山のボードを利用した技ありのパスをファジーカスが捻じ込んで、残り4分56秒に40-41と逆転する。
東芝のディフェンスを崩せない和歌山は、リカート以外のシュートが入らず苦しい展開が続くが、残り4分を切って木下がパーカーとのインサイドアウトから3Pシュートを決めて44-41とし、再びリードを奪う。東芝はすぐさま辻が和歌山ベンチに飛び込みながら木下からスティールし、大西がレイアップを決めてリードを奪い返す。和歌山はボーズマンに3度やられている中務にの所にパーカーがヘルプで寄せると、東芝は逆サイドから辻がファジーカスとのバックドアプレーでレイアップを決める。
残り1分41秒、ファジーカスがゴール下で得点し、46-51となったところで和歌山がタイムアウトを要求。タイムアウト明け、和歌山はパーカーのバスケットカウントワンスローとジャンプショットの5連続得点で51-51と同点に追いつき、このピリオドを終える。
■第4ピリオド
お互いにディフェンスのプレッシャーが激しくシュートが落ちると、和歌山は木下を下げて内海を入れ、川村にコントロールを委ねる。無得点の状態が続きリバウンド勝負になるとポジション争いが激しくなり、青野と鎌田が激しくやり合う。するとこの状況に短気を起こした青野がイリーガルスクリーンで栗原を吹っ飛ばすが、なぜか栗原がファウルを取られる。
状況打破できずチームファウルが4つとなった東芝は、残り6分4秒に宇田を投入。するとその宇田がファジーカスとのピック&ロールから大きなストライドを使ってゴールに切れ込み、レイアップを入れてようやくゲームが動く。内海が連続でアウトサイドシュートを落とす和歌山に対し、東芝はファジーカスが3Pシュートを沈め、51-56と5点リードしたところでオフィシャルタイムアウトに入る。
タイムアウト明けも東芝の流れは変わらず、山下が内海からスティールし、辻のジャンプショットで点差を広げにかかる。和歌山は川村がファウルを貰い、ゲームを切りながらフリースローで得点するが後が続かない。東芝は残り4分18秒にママドゥを投入してリバウンドを強化すると、そのママドゥがオフェンスリバウンドを2本取ってゴール下で得点し、山下が残り3分18秒に3Pシュートを決めて53-63と点差を二桁に広げる。残り2分15秒、川村の3Pシュートが外れると東芝はコントロールに入り、山下が緩急をつけた動きでパーカーのファウルを誘う。残り2分を切ると和歌山は木下を下げ、東芝は篠山を投入。
東芝は残り1分半を切って辻がコントロールし、川村と中務からファウルを貰ってそのたびにショットクロックを14秒に戻す。東芝はママドゥが、和歌山はパーカーが得点して残り16秒、東芝は辻がダメ押しのジャンプショットを決めてとどめを刺す。最終的には61-69で東芝が勝利し、ファイナルの初戦をもぎ取った。
PTS:辻21、ファジーカス17、川村20、パーカー13
REB:ファジーカス19、リカート10
AST:ファジーカス6、川村5
STL:ママドゥ3、辻2、川村2
BLK:ファジーカス2、パーカー3
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