■GAME1
第1ピリオド、お互いにアウトサイドシュートが入らず、トラジションの速い展開になる。シュートセレクションの悪い千葉に対し、トヨタはギブスが、オフェンスリバウンドからのゴール下、3Pや速攻からのレイアップと得点を重ね、残り5分43秒に2-9とリードする。タイムアウトを取った千葉は、ハーフコートオフェンスでのボール回しから、上江田2本、石井1本の3Pシュートで11-9と逆転する。千葉のディフェンスを崩し切れないトヨタは、菊池、松井、正中、竹内と矢継ぎ早に選手を入れ替えてリズムを取り戻そうとするが、菊池のトラベリングでつまづいてしまう。逆に流れを取り戻した千葉は、ウイギンスのフリーのダンク、宮永のジャンプショットなどで点差を広げる。このピリオドは17-11の千葉6点リードで終了。
第2ピリオド、千葉はインサイドアウトから小野の3Pシュートで先制。トヨタは千葉の堅いゴール下を崩せず、無理な個人攻撃やタフショットが増えて得点できない。中盤に差し掛かると千葉はチームオフェンスが機能しなくなり、特にブラズウェルがボールに触ることが殆どなくなってしまうが、トヨタも同様にパスミスを出すなどしてお互いに得点が伸びない。オフィシャルタイムアウト後もトヨタは千葉のディフェンスを崩せず、オフェンスでもファウルが増えてしまう。千葉は途中スローダウンしながらも、上江田のスティールから宮永の速攻で残り1分19秒に29-19と点差を二桁に広げる。フラストレーションが見え始めたトヨタは、高橋がフリースローを落として点差を縮めれず、逆に荒尾にフリースローを入れられて30-19と11点差に広げられて前半を終了する。
第3ピリオド、トヨタは激しくプレッシャーをかけて千葉に楽にシュートさせない。攻めては前半決まらなかったアウトサイドシュートが入り、落ちてもリッチーが捻じ込んで点差を詰める。さらに岡田の後半2本目の3Pシュートと、ギブスのスティールからの速攻で一気に点差を詰め、後半開始3分足らずで34-31と点差を3にする。タイムアウトを取った千葉だったが、外国籍選手のポジションが被ってチームオフェンスが機能せず、守ってもギブスに連続で得点され逆転を許す。前半のアグレッシブなオフェンスが見る影もなくなった千葉は、オフェンスでも消極的になって残り3分を切っても4点しか得点できない。つられるように集中力を欠き始めたトヨタだったが、菊池と竹内を入れてリフレッシュしたことが奏功し、菊池のスティールから加点し集中力を取り戻す。終盤になるとブラゼルを下げ、攻守でアグレッシブさを取り戻した千葉は、小野の3Pシュートやウイギンスのベビーフックで追い上げる。このピリオドは42-41のトヨタ1点リードで終了。
第4ピリオド、お互いにトラジションの速い展開になる。トヨタは正中が千葉のガードに激しくプレッシャーをかけて楽にボール運びさせず、時間を稼ぎタフショットを打たせてリバウンドを取り、速攻で攻める。千葉はこれをファウルで止めることになってしまい悪循環に陥る。タイムアウトを取るも千葉は落ち着きを取り戻せず、簡単にフリーの選手を作られてゴール下のシュートを入れらてしまう。中盤に差し掛かるとお互いに得点が伸びなくなり、トヨタ8点リードの状態が続く。千葉は残り3分38秒に上江田の3Pシュートで50-55の5点差に迫るが、終盤に差し掛かると宮永以外の足が止まってしまって、またもチームオフェンスが機能しなくなる。さらに、残り時間が少ないにも関わらずディフェンスも緩くなり、竹内のフリーのジャンプショットや岡田の3Pシュートを許して点差を広げられて万事休す。54-66でトヨタが勝利した。
PTS:ギブス15、リッチー11、上江田11、ウィギンス10
REB:リッチー11、ウィギンス10
AST:ギブス5、リッチー4
BLK:リッチー2
■GAME2
第1ピリオド、両チーム共にディフェンスが固く、序盤はなかなか得点に至らない。残り7分、千葉はトヨタのパス回しを読んだ上江田がスティールしワンマン速攻に走るが、田中(健)にファウルされる。これがアンスポーツマンライクファウルを取られないことに宮永が抗議するも判定は覆らず、千葉のリズムは少しずつ狂っていく。トヨタは千葉のファンブルに加え2つのスティールから3本の速攻を出し、残り6分29秒に2-8とリードを広げる。タイムアウトを取った千葉は攻守の動きが良くなり、速い戻りと粘り強いディフェンスから速攻を出して、ブラズウェルのゴール下や小野の3Pシュートで9-10と点差を詰める。終盤に大きく選手を入れ替えたトヨタは、松井のジャンプショット、ギブスのスティールからの速攻で点差を広げるが、千葉は上江田の3Pシュートで追いつき、14-14の同点で終了。
第2ピリオド、千葉は激しく動き回ってトヨタにプレッシャーを与え、タフショットを打たせてリバウンドをもぎ取り得点する。さらに小野、荒尾といったビッグマンがディフェンスで体を張ってトヨタのインサイド攻撃を封じるが、オフェンスにおいては高橋や外国籍選手にインサイド勝負で勝つことができない。中盤に差し掛かってチームオフェンスのリズムが出始めたトヨタは、松井の3Pシュートで19-21と逆転し、千葉の隙を付いてスローインからギブスがアリウープを決める。タイムアウトを取って立て直したい千葉だったが、やはり日本人インサイドのところでポストプレーが稚拙になり、ターンノーバーを出してしまう。それでも強気で攻める千葉は、小野が張本の頭越しのフェイダウェイシュートとパワープレイからのバスケットカウントワンスローで追撃。さらに小野は田中(大)からもインサイドでファウルを貰って、残り2分21秒にフリースローで28-27と逆転する。3分近く得点の止まったトヨタに対し、千葉はウィギンスが個人攻撃で追加点を入れ、30-27の千葉3点リードで前半終了。
第3ピリオド、お互いに点の取り合いになるが、千葉はブラズウェルが攻守ともに機能せず個人攻撃になってしまう。対するトヨタはチームオフェンスが機能し、ギブスの速攻や、ボール回しからの伊藤とギブスの3Pシュートなどで35-37と逆転。足が止まりディフェンスが後手になってしまった千葉は、ギブスの猛突進を止めることができず、残り6分1秒にリッチーにティップインされて35-41となる。千葉はタイムアウトを取り、ブラズウェルに代えて小野を投入すると攻撃のリズムが良くなり、上江田の3Pシュートが決まって勢いに乗る。しかし終盤に差し掛かると宮永の脚力が落ち、転倒やターンノーバーが増え、シュートが早打ちになって落としてしまう。トヨタはこれを拾って速攻を出すも、速い戻りの千葉のディフェンスの前にシュートを落とす。終盤に両チーム共に動きが鈍くなる中、千葉はウィギンスがコートいっぱいに駆け回り、ダンクやフリースロー、バスケットカウントワンスローで連続得点。千葉はさらに残り4秒でシュートファウルを得るが、ブラズウェルがフリースローを落として4点差に詰めることができず、47-53のトヨタ6点リードで終了。
第4ピリオド、トヨタはギブスが連続でシュートファウルを得てフリースローで得点。さらにディフェンスでプレッシャーをかけ、松井のスティールから菊池が速攻でレイアップを入れて、開始1分半足らずで47-57の10点差にする。タイムアウトを取った千葉だが、高橋にマークされた荒尾がインサイドで手詰まりになって攻撃できず、守っても荒尾が高橋にポジションを取られてオフェンスリバウンドを押し込まれてしまう。わずか2分半足らずで宮永、上江田、ウィギンス、石井をコートに戻すことになった千葉は、ウィギンスや石井の得点で10点差に戻す。さらにディフェンスでも意地を見せ、パスカットやルーズボール争い、飛び込みリバウンドなどでトヨタを圧倒する。
だが動きの衰えないトヨタは、パス回しとペネトレイトでディフェンスを動かし、フリーの選手を作ってシュートを入れて点差を縮めさせない。手詰まりになってはパスアウトする千葉のオフェンスはトヨタのディフェンスを崩せず、単発のシュートしか入らなくなってしまう。終盤は完全にトヨタペースでゲームが進み、気が緩んだのかトヨタもオフェンスが散漫になるが、残り2分半を切って田中(大)、張本、二ノ宮といった若い選手を入れるとリズムを取り戻し、二ノ宮から田中へのアリウープも飛び出す。終盤ウィギンスを5ファウルで欠いた千葉は力尽き、最終的には62-81でトヨタが勝利した。
PTS:ギブス19、松井17、ウィギンス15、上江田13
REB:ギブス11
AST:伊藤5、田中(健)4、宮永4
BLK:高橋4
その他の結果は以下のとおり。