■GAME1
第1ピリオド、三菱はロールとウンバイのジャンプショット、アイシンはヤングと柏木のジャンプショットでで得点する。三菱は伊藤が桜木に激しくプレッシャーをかけ、ウンバイ、ロールと共にインサイドを守る。これに苛立ちを隠せない桜木は、早くもファウルアピールが増え、三菱の速攻に対して戻りが遅れる。メンタル面で優位に立つ三菱は連続でオフェンスリバウンドを取るも、シュートが入らずリードを奪うことができない。インサイドで桜木と伊藤のポジション争いがヒートアップする中、アイシンは比江島の3Pシュートと桜木のミドルショットで、残り2分59秒に15-10と5点リードする。三菱は終盤になって伊藤が下がるとウンバイが攻守に活躍し追い上げるが、ディフェンスが緩くなって比江島に3Pシュートをフリーで決められ、20-16のアイシン4点リードで終了する。
第2ピリオド、アイシンは開始早々に橋本が柏倉からスティールして得点。さらに金丸の3Pシュート、エドワーズのティップインで残り8分4秒に27-18とリードを広げる。残り8分4秒、坂本に代わって湊谷が入った三菱はオフェンスの動きが良くなり、パスでアイシンのディフェンスを崩して柏倉の3Pシュートで追撃。ディフェンスにおいてもローテーションが機能してアイシンの攻撃を封じ、残り6分24秒に鵜澤のバスケットカウントで27-23と追い上げる。タイムアウトを取ったアイシンは、桜木がミドルエリアで連続得点して31-23と再び点差を広げる。終盤に差し掛かると、三菱は五十嵐の2本の3Pシュートやウンバイの個人技で得点するが、アイシンも橋本のジャンプショットや市岡のダンクで応戦。前半は41-33のアイシン8点リードで終了。
第3ピリオド、アイシンは桜木が外に出て伊藤を引っ張り出し、ヤングとのインサイドアウトで加点する。三菱はウンバイの個人技で追撃するが、ジャッジへの不満を露わにして、つまらないことでテクニカルファウルを取られたりと散々な状況に陥る。ゲームを優位に進めるアイシンは、桜木が全く同じ形で連続シュートを決め、残り6分53秒に47-37と点差を10にする。お互いに点数が殆ど伸びないまま終盤に入ると、アイシンは運動量が落ち動きが鈍くなる。三菱は朝山の連続得点や、ウンバイとロールの個人技で追い上げ、残り3分にインサイドアウトから五十嵐の3Pシュートで53-47とする。さらにウンバイのスティールからバスケットカウントワンスローで得点し、残り2分37秒に53-50と3点差に詰める。終盤に入ると、桜木と伊藤のポジション争いが再びヒートアップし、ボールの無い所でも常にどつき合うなど、一部で荒れた展開になる(これにはなぜレフェリーがダブルファウルを取らないのか、何故殴り合いに発展しないのかが非常に不思議だった)。このピリオドは59-56のアイシン3点リードで終了。
第4ピリオド、お互いにディフェンスのプレッシャーが厳しく無得点の状態が続く。中盤に差し掛かると、アイシンはパスとペネトレイトで三菱のディフェンスを崩しにかかり、インサイドでのファウルを連続で誘発するがフリースローが入らない。バックコート陣のシュートが入らない上に開始3分半で早くも5ファウルに陥ってしまった三菱だったが、ウンバイが孤軍奮闘し、リバウンドやスティール、アシストでチームを盛り上げて追いすがる。アイシンは休ませた桜木をコートに戻すとスティールからの速攻で金丸が3Pシュートを決め、70-64と点差を6に広げたところでオフィシャルタイムアウトへ。
オフィシャルタイムアウト明け、三菱は伊藤をコートに戻して桜木を徹底マークする。明らかにうんざりした様子の桜木だが、伊藤の頭越しにジャンプショットを決めて72-64と点差を広げる。終盤に入ると三菱は朝山の3Pシュートがようやく入るが、アイシンは桜木が外に出てボールを回し、簡単にインサイドに入れてエドワーズがフリーでダンクを決める。残り1分52秒、74-67となったところで三菱がタイムアウト。タイムアウト明け三菱は、アリウープのこぼれ球を伊藤がティップインして5点差に。さらに朝山がディフェンスからターンノーバーを誘い、速いリスタートから3Pシュートをフリーで決めて残り51秒に74-72とする。タイムアウトを取ったアイシンはセットプレーを試みるも、伊藤がこれをスティールし、朝山が速攻からバスケットカウントワンスローを決めて、残り32秒に74-75と逆転。タイムアウトを取ったアイシンは桜木のアシストからエドワーズがゴール下を入れて再逆転するも、三菱は速攻から五十嵐のレイアップのこぼれ球を、残り0.1秒に鵜沢が落ち着いて入れてまたも逆転。76-77で三菱が競り勝った。
PTS:ウンバイ23、朝山13、桜木18、エドワーズ12
REB:ウンバイ18
AST:ウンバイ5
■GAME2
第1ピリオド、アイシンは伊藤とのコンタクトを避けた桜木がゴールから離れた位置でパスを捌き、比江島のレイアップや柏木の3Pシュートをアシストする。三菱は伊藤のゴール下や朝山の3Pシュートで得点するが、伊藤、ウンバイ、ロールと高さで勝る三菱はゴール下を席巻し、桜木とヤングに仕事をさせない。中盤に差し掛かるとお互いにディフェンスのプレッシャーが激しくなって得点が伸びなくなり、9-7とアイシンリードのまま終盤に入る。残り3分13秒、三菱はディフェンスリバウンドから速攻を出し、五十嵐のアシストからウンバイがレイアップを入れるが、桜木に突き飛ばされたウンバイがやり返してファウルを取られるなど、前日同様荒れ始める。重苦しい空気の中、終盤になるとお互いのアウトサイドシュートが入りだし、速攻も決まってようやく得点が伸びる。このピリオドは16-18の三菱2点リードで終了。
第2ピリオド、アイシンは喜多川の素早いジャンプショットと、桜木とエドワーズのハイローから得点を重ねる。三菱はウンバイのパスアウトから熊谷が3Pシュートなどで得点するが、アイシンのインサイド攻撃を連続ファウルで止めることになってしまう。それでもディフェンスの手を緩めない三菱に対し、アイシンは連続でクロックぎりぎりのシュートを打たされてディフェンスリバウンドを取られ、ターンノーバーまで犯してしまう。お互いにフリースローを落として得点が伸びないままオフィシャルタイムアウト明け、三菱は湊谷が連続で金丸にファウルしてチームファウルが5を超えてしまう。終盤になるとアイシンもチームファウルが5を超え、お互いにフリースローで得点。テンポの悪いゲーム展開のまま、32-28のアイシン4点リードで前半終了。
第3ピリオド、連続でファウルする三菱に対し、アイシンはフリースローで加点。さらにアイシンは、ディフェンスリバウンドが取れるようになり、速攻から桜木が得点して37-30と点差を広げる。タイムアウトを取って立て直そうとする三菱だったが、またもファウルでフリースローを与えてしまう。中盤に差し掛かると、お互いにシュートが入らずオフェンスリバウンドも取れず、ターンノーバーで攻守が入れ替わり、点が入らないままファウルアピールだけが増える退屈なゲームになる。残り5分近くになってようやくレフェリーが伊藤の桜木に対するファウルを取るようになると、アイシンは攻撃のリズムが出て比江島やエドワーズが得点する。しかしその反面ディフェンスが緩くなって、朝山やウンバイにフリーで得点を許して大きく引き離せない。お互いベテラン中心のチームの為か、終盤になるとガクッと運動量が落ち、両チーム共にシュートが入らずターンノーバーとファウルが増える。このピリオドは45-42のアイシン3点リードで終了。
第4ピリオド、アイシンはヤングがゴール下で奮闘しウンバイのインターフェアを得るが、レフェリーにスルーされてしまう。それでもめげずにゴール下で体を張りファウルを貰うヤングだったが、フリースローを立て続けに外してエドワーズと交代する。これが奏功してアイシンは、エドワーズがゴール下のファウルとフリースローを得るが、ウンバイの攻撃一辺倒の三菱に逆転を許す。アイシンは中盤に入って市岡に代わり桜木が入るとローポストにボールが入るようになり、桜木のジャンプショットやエドワーズのフリースローで再び同点に追いついて、5ファウルに陥った三菱から喜多川がフリースローを貰って53-51と逆転する。
終盤に入ると、三菱はウンバイのバスケットカウントワンスロー、アイシンは比江島のジャンプショットと桜木のゴール下の得点でゲームが流れるようになるが、すぐにボールの無い所でのファウルで止まってしまう。お互いに5ファウルを超えてからもボールの無い所でのファウルでゲームが止まり、フリースローでの点の取り合いになってしまうが、ウンバイの個人攻撃のみで攻める三菱がリードを奪うと、すぐに桜木が個人攻撃で取り返して残り54秒に62-61とリードを取り返す。
残り42秒、ウンバイのシュートが外れリバウンドを取ったアイシンは、桜木が時間をかけてポストプレーで攻撃するが、三菱は伊藤がファウルをせずにこれを守りきる。残り19.5秒、タイムアウトを取った三菱のスローインで再開。三菱は五十嵐がトップで桜木のマークの前に手詰まりになり、パスを受けたウンバイが桜木にスティールされる。アイシンはボールを拾った比江島が残り3秒に桜木にパスを戻し、勝利を確信した桜木がボールをこれを高く投げるが、この時ボールを持ったまま4歩近く歩いたことをまたもレフェリーが見逃して、そのままゲームセット。なんとも後味の悪いゲームは62-61でアイシンが逃げ切った。
PTS:エドワーズ17、比江島13、ウンバイ27、朝山13
REB:エドワーズ10、伊藤9
AST:桜木5
その他の結果は以下のとおり。