■GAME1
第1ピリオド、東芝がファジーカスと辻の3Pシュートや篠山のフローターレイアップなどでテンポよく得点し、開始3分5秒で13-4と9点差を付ける。速いテンポで攻めようとするアイシンだったが、東芝の戻りが早いとみるとヤングを起点にしたハーフコートオフェンスに切り替える。すると東芝も釣られてしまい、スローダウンしてアイシンのペースに乗ってしまう。アイシンはこれに乗じてヤングの連続ゴール下得点などで差を詰め、第1ピリオドは24-18の東芝6点リードで終了。
第2ピリオド、東芝はパスミスやターンノーバーを連発して、3分間以上無得点が続く。対するアイシンはエドワーズを投入して動きが良くなり、金丸の3Pシュート、比江島のジャンプショットで差を詰め、さらに金丸のフリースローで逆転する。プレーヤーを入れ替えた東芝は動きが良くなるが、同時にファウルが増え、残り5分を切って5ファウルを超える。会場となった鐘山総合スポーツセンターの床が滑るせいか、両チーム共にボールが手に付かずターンノーバーが増える。前半は35-37のアイシン2点リードで終了。
後半もアイシンペースでゲームは進む。東芝はオフェンスの動きが散漫になり、逆にアイシンはハーフコートオフェンスからヤングがゴール下で粘り強くシュートを決めて引き離しにかかる。残り5分54秒、アイシン柏木がスティールから速攻を決め、41-49と8点差にしたところで東芝はタイムアウトを要求。タイムアウト明け、東芝は栗原が果敢に攻めて残り3分15秒に52-53の1点差まで追い上げる。この後アイシンは、金丸の連続得点、桜木とヤングのゴール下で1分32秒に53-62と9点差に引き離すが、東芝も辻の3Pシュートやファジーカスのジャンプショットで58-62と4点差まで詰めて、第3ピリオドを終了する。
第4ピリオド、ガードが山下に代わった東芝はアップテンポになり、攻守に勢いが出る。アイシンはエドワーズと市岡、橋本を投入するとこちらもアップテンポになる。エドワーズが入ったのを見て東芝は、鎌田とボーズマンを投入してディフェンスをゾーンにする。アイシンはゾーンアタックに失敗してボーズマンをファウルで止める羽目になると、すかさず市岡に代えて桜木を投入する。このピリオド前半に東芝は何度か追いつくチャンスがあったが、ボーズマンが3本のフリースローを落としたり、パスミスがあったりとチャンスをことごとく潰してしまう。お互いにファウルが増えて中盤過ぎには5ファウルを超えたこのゲーム、アイシンが最後まで危なげなくコントロールして82-88で勝利した。
PTS:ヤング19、金丸17、柏木14、ファジーカス23、辻15
REB:桜木12、ファジーカス12
AST:桜木5、辻4、ボーズマン4
STL:柏木3
■GAME2
東芝は篠山が欠場し、山下がスターティング。その東芝はママドゥの連続得点で先制し、さらにボーズマンのジャンプショットと速攻からのレイアップ、速いボール回しからのファジーカスの3Pシュートなどで一気に13-0とする。残り6分17秒のタイムアウト後、立て直したいアイシンだったが、東芝は山下が連続スティールからの速攻を決めて18-0とさらに差を広げる。アイシンはエドワーズと市岡のセカンドオプションに変えるも、東芝のローテーションディフェンスを崩すことができない。激しいプレッシャーからの速攻を徹底した東芝が、33-6と大量リードして第1ピリオドを終了。
第2ピリオド、アイシンは橋本と柏木を投入しダブルガードにして、高い位置から東芝にプレッシャーをかける。2分を過ぎても得点の入らないアイシンは、市岡を下げて桜木を投入すると、比江島がスティールから速攻で得点する。しかし東芝はすぐに、ファジーカスのロングスローを受けた加々美がダンクを決め返す。アイシンは残り6分16秒で5ファウルに陥り、苦しい展開になるが、エドワーズが得点にリバウンドにアシストに貢献し、なんとか踏ん張る。残り4分を切って東芝のシュートが落ち始めると、アイシンはフリースローや比江島のジャンプショット、橋本の3Pシュートで追い上げる。しかし点差は大きく縮まらず、53-30の東芝23点リードで前半を終了。
第3ピリオド、お互いに外からのシュートが入らず、アイシンはエドワーズ、東芝はファジーカスがインサイドで得点する。早く点差を詰めたいアイシンと、動きを止めない東芝の攻防で、トラジションの速い展開になる。速攻から突破口を見出したいアイシンだが、東芝の戻りが早く、逆にボールを奪われてファウルで止めるという悪循環に陥ってしまう。東芝は山下が絶好調で、ヘルプディフェンスやポジション取り、スティール、速攻、3Pシュートとオールラウンドに活躍し、アイシンの追い上げをことごとく封じる。第3ピリオドは79-49の東芝30点リードで終了。
第4ピリオド、アイシンはディフェンスのプレッシャー強める。さらに比江島が、3Pシュート、スティール、敵を引き付けてゴール下のヤングへのアシストなど奮闘し、残り8分53秒に81-54とする。ここで東芝がタイムアウトを要求。タイムアウト後もディフェンスの手を緩めないアイシンに対し、東芝はシュートを落とし、パスミスを出して、比江島のジャンプショットで81-58の23点差に迫られる。これで勢いに乗りたいアイシンだったが、ファウルを重ねて残り6分20秒に5ファウルとなり、フリースローを献上してしまう。東芝は選手を入れ替えながら最後まで攻守の手を緩めず、98-71で勝利した。
PTS:ファジーカス36、ボーズマン16、エドワーズ24、比江島18
REB:ファジーカス13
AST:山下3、辻3、ファジーカス3、比江島3、エドワーズ3
STL:山下6、比江島4
その他の結果は以下のとおり。