■GAME1
東芝は序盤から、コートを広く使ったボール回しからオープンでのジャンプシュートがテンポよく決まる。守っては速い寄せで兵庫に自由にプレーさせず、ディフェンスリバウンドやスティールからの速攻がで得点し、第1ピリオドから2桁得点差を付ける。
点差が開いた気の緩みからか、東芝はイージーなパスを出すようになり、兵庫がそれをカットし速攻に繋げる。しかし兵庫の速攻は戻りの速い東芝のディフェンスに阻まれて、点差を詰めることができない。すると今度は兵庫が散漫なパスを出すようになり、ことごとく東芝にカットされて速攻に繋げられ、さらに点差が開く。
第2ピリオドに入っても兵庫はディフェンスの寄せが遅く、東芝に簡単にシュートを打たせてしまい、栗原の3Pシュートなどで20点以上離される。しかし東芝は、兵庫がゾーンディフェンスを敷くとアウトサイドシュートが落ち、速攻に繋げられてファウルが込み始める。ここで東芝がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け気を引き締め直した東芝は、ファジーカスをハイポストに置いたゾーンアタックなどで再度点差を開き、第2ピリオド約5分で18-44と26点差を付ける。オフィシャルタイムアウト後外国籍選手を下げた東芝に対して点差を詰めたい兵庫だったが、ゾーンの外から宇田に3Pシュートを射抜かれるなどして、26-50で前半終了。
後半に入ると、兵庫はホールが攻守で奮闘し加点する。東芝はファウルが込んだボーズマンに代えて栗原を入れオンザコート1にするが、アドバンテージを感じさせないプレーで兵庫を圧倒する。今一つ覇気の感じられない兵庫は攻撃が行き当たりばったりになって、つまらないミスを連発する。
殆どディフェンスをしない兵庫に対して東芝は簡単にシュートを重ね、和やかな雰囲気のまま57-87で東芝が勝利した。兵庫は23ものターンノーバーを計上した。
PTS:ファジーカス26、篠山13、ホール20、ナイト18
REB:ファジーカス15、ホール11
STL:山下5
■GAME2
兵庫が2メンプレーからホールがダンクを決めて先制する。東芝は前日同様、ファジーカスとママドゥのゴール下、ボーズマンのジャンプショットで簡単に得点する。しかし、このイージーな得点が気の緩みをもたらしたのか、東芝はディフェンスが緩くなってしまう。逆に兵庫は前日とうって変わって集中しており、しっかりディフェンスリバウンドを取ってからの速攻で、ナイトとホールが連続得点し5分で12-6とリードする。
東芝はシュートセレクションが悪くが早打ちになってしまい、高さで有利なはずなのにオフェンスリバウンドを取ることができなくなってしまう。兵庫はこの日、ファジーカスへのディフェンスとディフェンスリバウンドからの速攻を徹底していて、この日好調のナイトがフリーで連続得点してリードを保つ。24-23の兵庫1点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオドに入っても、ディフェンスリバウンドからの速攻を徹底した兵庫がリードする。東芝はディフェンスのローテーションと寄りが遅く、ピック&ロールなどで兵庫に簡単にジャンプショットを許してしまう。前半は40-40のタイで終了。東芝は前日兵庫を57点に抑えたにも関わらず、前半だけで40点を取られてしまう。
後半に入ると東芝のディフェンスがタイトになる。前半好調だったナイトのシュートはことごとく落ち、約1分半で東芝がファジーカス、篠山、ママドゥ、辻がバランスよく得点して、兵庫が早くもタイムアウトを要求する。タイム明けも東芝は手を抜くことなく攻め続け、残り6分22秒にファジーカスがこの日22点目の得点で44-57としたところで、兵庫が2度目のタイムアウトを要求。
なんとか突破口を見つけたい兵庫だったが、シュートは入らずターンノーバーを連発して得点に繋げられ、兵庫のファンから「4分半で18点差つけられるってなんやねん・・・」との声が漏れる。このままゲームを支配した東芝が、75-98で勝利した。
PTS:ファジーカス39、辻14、ホール21、ナイト20
REB:ファジーカス11
AST:ボーズマン5
STL:山下4