■GAME1
第1ピリオド、つくばのヴァーセルやサンダースに対して、熊本はなんとガードの田村と神原がマークに付き、必死でフロントを取ってボールを入れさせない。これが奏功してつくばは思うようにオフェンスができず、逆に熊本は田村の連続得点、神原のフリースローで4-15と大量リードする。つくばはヴァーセルがローポストでダブルチームでマークされ、攻撃の起点をアウトサイドに変えることでゴール下のサンダースの得点が出始めて、徐々に追い上げる。
第2ピリオドに入りオンザコート1になると熊本はシュートが入らなくなり、つくばに連続で速攻を許してあっという間に逆転されてしまう。高さで劣る熊本は攻撃がワシントン頼みになってしまい、リードはされているも完全につくばのペース。ワシントンが下がりジョーンズが入るとつくばはヴァーセルを投入してゾーンディフェンスを敷く。外からのシュートが入らない熊本は頼みのワシントンもインサイドを攻めてくれず、ゴール下を完全に支配される。前半は44-40のつくば4点リードで終了。
第3ピリオド、つくばは攻撃の起点をローポストのヴァーセルに戻し、ゴール下の合わせやハイローからのミドルショットで息の合った攻撃を見せる。さらに全員がバランス良く動いて田中や河相のミドルショットも入り、残り7分4秒に52-43とリードを広げる。熊本はディフェンスをゾーンにするとつくばの得点は伸びなくなるが、お互いに疲れが出たのかミスが多くなり、こう着状態になる。67-58のつくば9点リードで第3ピリオド終了。
第4ピリオド、つくばはリードしているにもかかわらずディフェンスが荒くなり、ファウルを連発する。69-58と点差を2桁に広げられた熊本だったが、中川のアンスポーツマンライクファウルから小野のフリースローとワシントンの8連続得点で69-67と一気に差を詰め、小野のジャンプショットで残り4分31秒に69-69の同点に追いつく。
互いのチームがエキサイトするあまりゲームは荒れた展開になり、ファウルの数が増える。そんな中、残り2分9秒、つくばはゴール下でぽっかりとフリーになった田中をトップの大金が見逃さず、矢のようなパスを出し、田中がこれをゴール下で沈めて76-75と逆転する。つくばはこのあと24秒を守りきり、時間を使って攻撃してサンダースの得点で78-75と点差を広げる。
熊本は連続ファウルで時間を削ってしまうも、つくば田中が連続でフリースローを外し首の皮一枚残す。さらに残り20秒で田中がつくば河相からスティールし、ワシントンがペネトレイトするが、オフェンスファウルを取られてしまい万事休す。最後はファウルゲームをきっちりと制したつくばが81-75で勝利した。
PTS:ヴァーセル22、サンダース21、ワシントン35
REV:サンダース13、ワシントン13
■GAME2
第1ピリオド、熊本は前日同様、田村がヴァーセルを徹底マークする。熊本は開始直後に小野とジョーンズのアウトサイドシュート、つくばは3連続3ポイントシュートで得点する。つくばはヴァーセルがダブルチームでマークされ、インサイドで仕事ができない。途中からディフェンスをゾーンに変えた熊本に対し、つくばはミスを連発して速攻を出され、点差を広げられる。第1ピリオドは17-24の熊本7点リードで終了。
第2ピリオドに入っても熊本のゾーンディフェンスを攻略できないつくばだったが、中川と佐々木のアウトサイドシュートで、残り6分51秒に26-25と1点差に詰め寄る。熊本は徹底してゴール下のペネトレイトからのレイアップを狙うが、つくばに読まれて守り切られてしまう。第2ピリオド終盤に差しかかかると、つくばは熊本のゾーンがセットされる前に速攻で得点して追い上げ、38-41の熊本3点リードで前半を終える。
第3ピリオド、熊本は神原が内外から連続得点し、38-46と点差を広げる。つくばは熊本のゾーンディフェンスを攻めあぐね、ヴァーセルの3ポイントシュート、田中の飛び込みリバウンドからのゴール下で得点するも、単発に終わって差が詰まらない。この後お互いに点の取り合いになり、第3ピリオドは57-67の熊本10点リードで終了。
第4ピリオドに入っても熊本のゾーンディフェンスを攻めきれないつくばに対し、熊本はワシントンや小野の得点で、残り6分51秒に61-76と15点差に広げる。つくばはここでタイムアウトを要求。タイムアウト明け、個人攻撃がことごとく失敗する熊本に対し、つくばは浅野、中川、田中がジャンプショットを決めて少しずつ差を詰める。
残り3分57秒、つくばはサンダースが強引なドライブからのシュートを落とすも、自らリバウンドを取りバスケットカウントを得て、70-78の一桁台に追いつく。熊本は速攻からワシントンが得点するが、残り3分24秒、すぐさま河相にロングの3ポイントシュートを決められて73-80の7点差にジワリと追い上げられる。ここで熊本がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、つくばはオールコートプレスで時間を稼ぐ。熊本は根東が強引にペネトレイトするがシュートは落ち、つくばに速攻を許して、残り2分59秒、ワシントンがサンダースをファウルで止める。これで流れが一気につくばに傾き、残り2分48秒、河相がこの日24点目となる3ポイントシュートを入れて、76-80と4点差にする。
さらにつくばは、オフェンスリバウンドに喰らいついた浅野がファウルを貰い、フリースローを得る。フリースローの2本目を落とすものの、田中がオフェンスリバウンドをもぎ取る。このセカンドチャンスからサンダースがバックレイアップを入れて、79-81の1ゴール差に迫る。熊本はワシントンのポジションが中途半端で、パスミスが出てターンノーバーを献上してしまう。残り1分45秒でつくばボールになったところでつくばがタイムアウトを要求。タイムアウト明け、サンダースが熊本の5ファウルからフリースローを1本入れたところで、今度は熊本がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、残り1分45秒、熊本はワシントンに代えてジョーンズを投入。熊本はジョーンズがサンダースをマークするが、ボールの無いところでファウルしてフリースローを献上し、あっという間にファウルアウトする。サンダースは81-81の同点にしてフリースローの2本目を落とすが、中川がオフェンスリバウンドをもぎ取り、セカンドチャンスからサンダースがゴール下でバスケットカウントを決める。
サンダースはまたもフリースローを落とすが、なんとつくばは河相がまたもオフェンスリバウンドをもぎ取る。つくばはサンダースに代わって入ったバーセルがトラベリングを犯すものの、熊本根東の個人攻撃を阻止する。つくばは中川のゲームコントロールからの浅野のシュートが落ちるが、またもやオフェンスリバウンドを田中が掴み取る。ファウルゲームに出た熊本は、残り4秒にワシントンの3ポイントシュートで1点差まで詰めたが、最後は中川が2本のフリースローをきっちり入れて、つくばが87-84と逆転勝利した。
PTS:河相26、ヴァーセル17、ワシントン27、小野19
REV:サンダース13、ワシントン18
AST:中川7、根東6
その他の結果は以下のとおり。