■GAME1
第1ピリオド、テンポよく得点する兵庫に対し、和歌山はファウルやミスが重なって得点が伸びない。和歌山は兵庫のインサイドでの得点を阻み、インサイドへのアシストが決まるとリズムをつかみ始める。高さで勝る和歌山はリカートへの合わせなどで得点し、兵庫は谷やナイトの3ポイントなど、アウトサイドからの得点で応戦する。和歌山はインサイドのリカートがゴール下でファウルを稼ぎながら得点するも、アウトサイドからのシュートが決まらず点差が開かない。
第2ピリオドになって青野が入ると、和歌山はボールがよく回るようになってアウトサイドシュートも決まりだし、川村の連続3ポイントなどで一気に突き放す。外が入らない兵庫はインサイドでの攻撃を仕掛けるが、ホールのレイアップはパーカーに叩き落とされ、速攻に繋げられる。和歌山はさらに川村が2本の3ポイントシュートを沈めて、打つ手の見出せない兵庫に50-31と19点差をつけて前半を終了する。
後半に入っても打開策の見つからない兵庫は、ボールを持ってもパスを回すばかりでシュートがなかなか打てない。対する和歌山はリカートの粘り強いゴール下や速攻で得点を重ね、最後まで危なげない試合運びを展開し、95-56で勝利した。
PTS:リカート21、川村19、ナイト17
REV:リカート14、パーカー11
AST:川村7、内海6
■GAME2
兵庫は前日の反省からか、川村を徹底マークし、リカートのリバウンドを阻止する。和歌山はパーカーがディフェンスリバウンドからゴール下でシュートを捻じ込むが、外からのシュートが入らない。両チーム共にミスとファウルが増え、得点が伸びないまま19-18の和歌山1点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオドに入ってもお互いのミスが出る。和歌山は川村のローポストのターンアラウンドシュートや、ゴール下でのアシスト等ミドルエリアでの活躍が増え、点差を広げ始める。高さで劣る兵庫は、積極的なゴールへのアタックからファウルを貰って得たフリースローや、道原の連続ミドルショットで追いすがる。ファウルが増え、オフェンスでもディフェンスでも散漫なプレーが出始めた和歌山は、逆転を許したまま33-37の兵庫4点リードで前半終了。
後半に入ると和歌山はディフェンスのプレッシャーを強め、兵庫に簡単にシュートを打たせない。対する兵庫は全員でリバウンドを取りセカンドチャンスに繋げ、内外から得点してリードを保つ。一時は44-51と7点差をつけられた和歌山だったが、我慢強くディフェンスとリバウンドを頑張り、流れを引き戻す。すると、この日欠場した木下に代わってゲームコントロールした川村がアシストを連発し、50-51の1点差に追いつく。
兵庫は速いパス回しから中村の3ポイントシュートでリードを保つ。しかし第4ピリオドに青野が入ると流れが和歌山に傾き始め、残り8分15秒に中務のフリースローで59-57と逆転する。残り7分を切ると兵庫のゾーンディフェンスが効果を表し始め、2本のオフェンスを止められて得点に繋げられた和歌山が、すかさずタイムアウトを取る。
タイムアウト後、和歌山は青野、川村、パーカーが、兵庫は谷、梁川、ホールが得点して互いに一歩も引かない。後半残り1分を切って和歌山の攻撃、兵庫のゾーンディフェンスに対して、トップの内海から左ローポストのパーカー、パーカーからハイポストの青野、青野から右ローポストの中務へと三角にパスを繋ぎ、中務がゴール下のシュートを入れてバスケットカウントを取ったところで、残り44秒、和歌山がタイムアウトを取る。
タイムアウト明け、中務がフリースローを入れて78-75と3点リードしたところで兵庫のスローインの場面、中西がボールを入れようとしたところに川村が走り込み、ボールを出せなくなった中西がなんとコート内に倒れこむという失態を犯して、再び和歌山ボールに。川村の3ポイントシュートは外れるが、兵庫は梁川のトラベリングもあってシュートを打てず、冷静さを失わなかった和歌山が79-75で勝利した。
PTS:パーカー25、川村16、ホール24、道原14
REV:パーカー14、ホール10
AST:川村8
その他の結果は以下のとおり。