【JBL】パナVS三菱で見た物凄い結末

先程までパナソニックトライアンズ(以下パナ)対三菱電機ダイアモンドドルフィンズ(以下三菱)のゲームをLIVEで見ていたのですが、びっくりするようなことが起こったので、どうしても書かずにおれなくなりました。
ゲームは一進一退の攻防で、特に第4ピリオドではパナが得点すれば三菱が追いつく、ということがずっと続いていました。残り1分51秒、大西選手の得点でパナが66対64と2点リードし、三菱は残り34秒にヘール選手のフリースローで66対66の同点に追いつきます。パナはここでタイムアウトをとりました。
タイムアウト明け、パナの渡邉選手はボールをコントロールして、時間を使ってからボールを回し、残り11秒で広瀬選手がトップから3Pを打ちました。しかしシュートは入らず、三菱のヘール選手がリバウンドを取りました。
三菱はフロントコートへボールを運び、ヘール選手がそのままゴールに向かってドライブしたところ、パナのマラカー選手が本当に不必要なファウルを犯してしまいました。この時点でパナのチームファウルは6つだったので、当然のごとくフリースローを与えることになりました。
時計は残り2.1秒(だったと思う)、66対66の同点でヘール選手のフリースロー。一本目が入って66対67の三菱が1点リード。ここで皆が考えたことは同じだと思います。そう、もう一本のフリースローをわざと落としてリバウンドを取り、時間を稼いでゲームセットという結末です。
実際にヘール選手はわざとフリースローをリングの手前にぶつけて、リバウンドに飛び込みました。しかしそのリバウンドを狙って飛び込んだ選手がもう一人いました。パナの広瀬選手でした。
一瞬のことでした。なんとヘール選手の前に飛び込んだ広瀬選手がリバウンドを取り、ヘール選手が後ろから突き飛ばす格好になって、ヘール選手のファウルがコールされました。このピリオド、三菱6つ目のファウルで、広瀬選手にはフリースローが与えられました。時計は残り0.1秒を指していました。
つまり、三菱が2点取れたところをわざと1点捨てて、勝利をもぎ取ったはずが、残り時間0.1秒でパナにフリースローが2本与えられるという、驚くべき形勢逆転が起こったのです。
これを見ていた僕は全身に立つ鳥肌を抑え切れませんでした。そしてそれは、しばらく続きました。長年バスケットボールを見てきましたが、こんなシーンを見たのは初めてです。
広瀬選手は2本フリースローを沈めて68対67と再逆転しました。ここで三菱が3回、パナが1回タイムアウトを取って、ゲームが再開されました。三菱はフリースローからのアリウープを狙いましたが、ボールはコートを出てしまい、パナがスローインを入れたところでゲームセットになりました。
自分が三菱の監督だったら、タイムアウトを取って、全員でリバウンドに向かい、決してファウルをしないように指示したはずです。それはバスケットボールにおいて、終盤のファウルの数というものがゲームを左右することを、嫌と言うほど見てきたからです。
マラカー選手とヘール選手二人のファウルで、残り2秒ちょっとからゲームが二転三転するという、物凄い展開を見てしまいました。いやー、面白かった!これだからバスケット観戦はやめられないんですよね。

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1件のコメント

  1. 劇的な結末!
    それはそれとして、ちょっとした疑問があったのですが。
    ここで皆が考えたことは同じだと思います。そう、もう一本のフリースローをわざと落としてリバウンドを取り、時間を稼いでゲームセットという結末です。
    これってそんなにセオリー通りなんですか? あんまりそういう場面見たことないんですが…
    普通に2本目を決めて2点差にして、あとは3点シュートだけ気をつければ、とりあえず負けはないと思ったのですが。
    外したとしてもインプレイなら時間が流れるわけで、…ってここまで考えてやっと分かりました。
    2本目を決めて相手にタイムアウトを取らせるより、わざと外して時間を進めるということですね。
    んー、でも何か釈然としないといいますか。ファールしてしまったヘール選手のボーンヘッドなんでしょうけど、策に溺れた感じがするんですよね。いや、策が不徹底だったのか。
    んー、バスケって難しくて奥が深いです。

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