2019年5月17日に行われた、川崎ブレイブサンダースのHC就任・GM就任記者会見の内容を書き起こしてまとめました。元ソースが川崎ブレイブサンダース公式のInstagramストーリーなので、音声が飛んだり通信状況がよくなくて聞き取れない部分がありましたので、一言一句正確には記録できていないことをご了承ください。

【元沢代表】

本日は大変お忙しいところお集まりいただき本当にありがとうございます。また2018-19シーズンは記事ニュース等を書いていただきまして世の中にご紹介いただきまして、この場をお借りして御礼申し上げます。

今シーズンのクラブの成績に関しては、中地区の優勝を逃したこと、CS1回戦敗退したことを非常に重く受け止めている。今シーズン、ホームで本当に多くの方々にご来場いただいたが、最後優勝する姿をお見せできなかったことを、本当に申し訳なく思っている。選手とコーチは最後まで諦めずに戦ってくれたが、最後に勝つための空気感を作れなかったのは社長である自分の責任。

ホーム最終節で新潟に2連敗した夜、北さんからHCを辞任したいという連絡をいただいた。北さんほどの方なので決意は固いだろうと思い、引き留めることはしなかった。同時に、次のシーズンで70周年を迎える歴史あるクラブで、当然のことながら素晴らしいところは引き継ぐが、それだけで優勝はできない、小手先ではなく大きく変革する必要があるタイミングに来たと、北さんとの話の中で感じた。

歴史を継承しながら大きな変革するのは大変難しいミッションであるが、北さんと話す中でそれをやってくれるだろうと、即断で佐藤賢次さんににオファーして、快諾を得た。賢次さんは皆さんご存知の通り、選手としてもコーチとしても東芝さん時代からブレイブサンダース一筋で、北さん以外では一番歴史を知っていてクラブに対する愛情も強い。

賢次さんは、大きな改革をする力量、自分の頭で徹底的に考えることができる力、変革の熱意、この3つを持っている。当初は上手くいかないことや戸惑うこともあると思うが、必ずや再度常勝軍団を作ってくれると信頼を置いている。思い切ってやってほしいと言っている。

一方で1年間社長をやってみて、HCをサポートする人、中長期的に編成を考えられる存在、クラブ経営を知っている存在という意味で、GMという存在が絶対に必要だと痛感した。北さんにはHCは退いていただくが、GMとして新たにこのクラブで頑張って関わってもらいたいと思った。何度も何度も強くお願いして最終的には快諾してもらった。

ブレイブサンダースにはGMという存在はこれまでなかったので、初代GMということになる。初代GMは北卓也しかいないと思っている。北さんは選手としてもHCとして優勝しているので、GMとして優勝してほしい。北さん自身も日本で一番のGMになってほしいという話をしている。来シーズンは事業に関しては私が全身全霊をかけて頑張っていく。チームに関しては、北GMと佐藤HCとの2人態勢で最強のクラブを作っていきたいと思っているので、ぜひ来シーズンの川崎ブレイブサンダースにご支援ご声援のほどよろしくお願いします。

【北GM】

みなさん、こんにちは。2018-19シーズンを持ちましてHCを退くことになった北です。bリーグ開幕して3シーズン優勝できなくて、ファンの皆さんには本当に申し訳なく思っていますし、本当に責任を感じています。

東芝時代から現在に至るまで、選手13年、AC3年、HC8年、計24シーズン現場に携わらせていただいた。これは本当に幸せなことで、選手の時もそうですがAC、HCとしてミッションを与えていただいて、成長させていただいた全ての方々に感謝申し上げたい。本当にありがとうございました。そしてクラブスタッフ、チームスタッフ、選手の皆さん、あとはその他関係してくれた皆さん、本当にお世話になりありがとうございました。

川崎ブレイブサンダースファミリーの皆さん、どんなときも支えてくださって力になりました。最後の最後までサポートしてくださって、本当に本当に感謝しています。ありがとうございました。

一番の思い出は、選手の時とHCの時に優勝できたこと。あと、選手の時からブレイブサンダースでプレーしたことが大きな要因かと思いますが、あまりHCのタオルというのはないですけど、HCのタオルをホームアリーナやアウェイのファンの方が北卓也タオルを購入してくださったのが、非常に嬉しかったし励みにもなりました。本当に本当にありがたく思っています。

来シーズンからはGMとして違った形でブレイブサンダースを支えていきたいと思います。GMという名称は最近スポーツ界で聞かれるようになりましたが、調べたところチームの総監督ということで、求められるスキルはマネージメントスキルだということなので、元沢さんから与えられたミッションを達成できるように、少しでも力になれるように、精一杯日々努力して頑張っていきたいです。

最後になりますが来シーズンからは新HCのもと、引き続き川崎ブレイブサンダースをよろしくお願いします。本日はお越しいただきありがとうございました。

【佐藤HC】

みなさんこんにちは。この度川崎ブレイブサンダースのHCに就任することになりました佐藤賢次です。よろしくお願いします。まず、この歴史と伝統のあるビッグクラブである川崎ブレイブサンダースを率いていくことをとても光栄に思っています。同時に、皆さんご存知の通り日本有数の名プレーヤーであり、また名コーチであり、ここにお集まりのメディアの皆さんが大好きな、ファンの皆さんにも愛される北卓也という偉大な方から、HCの職を引き継ぐことを本当にとても大きなことだと思っています。この大役をしっかりと全うできるように、全力でチームを作っていきたいと思っています。

どういうチームを作っていくかは、まだまだこれから考えていかないといけませんが、キーワードは2つあります。「伝統」と「変革」、この二つを同時にどのようにやっていくか考えることが私の最初の仕事だと思っています。ただ、超強力な相談相手が隣にいてくれることになりましたので、今までと変わらずといったら変なのですが、この8年間ずっと相談してチームを作ってきたので、これからも北さんと一緒に強いチームを作っていきたいと思っています。

最後に、私自身がHCに就任するうえで大切にしたいこと、意識しなけらばならない2つのミッションについてお話します。まず最初に川崎ブレイブサンダースのミッション「Make The Future Of Basketball」。川崎からバスケットボールの未来を創るということ。チームの事業全体のミッションですが、プレーする現場でも常に意識をしなければならない、コート上でそのミッションを体現できる集団にならなければと思っているので、まず私がしっかりと意識してチームを作っていかなければならないと思っています。

2つ目はBリーグのミッションの一つ、世界に通用する選手を輩出するチームになるということ。私自身、3年間代表のACに携わらせていただいて、リオ五輪出場をあと2つのところで逃した悔しい経験がある。世界選手権予選で世界との差を痛感した経験もある。今後はWCや東京五輪がある。世界と戦うのは遠い未来ではなくすぐそこに迫っているので、そのレベルに選手を近づけるのは我々クラブの日常であり、毎週行われるBリーグの試合で選手を育てることが大事なので、それを意識した日常を過ごすこと、スタッフにも意識してもらえるようにチームを作っていければと思っています。これからもHCとして頑張りますので宜しくお願いします。