東芝は篠山、ボーズマンに続き、前日に肩を痛めた山下が欠場。
■ 第1ピリオド
お互いアグレッシブな動きの立ち上がり、東芝は速攻からファジーカスのリバウンドショットで先制。兵庫は谷の3Pシュート以降シュートが入らず、東芝も追加点がなくロースコアのままゲームが進む。
兵庫・バッツのインサイドを警戒してか、東芝はファジーカスがアウトサイドに出てママドゥがインサイドのシフト。中盤に入ると兵庫のディフェンスが機能し始め、谷のブロックショットから梁川が速攻を決めて7-4とリードする。
激しさを増した兵庫のディフェンスに集中力を切らし始めた東芝は、梁川のファウルを取ってもらえないことに苛立った辻が、チームファウルが4つにも関わらず不要なファウルで兵庫の速攻を止める。ここで東芝・北HCがタイムアウトを要求。
タイムアウト明け東芝は落ち着きを取り戻すも、手を緩めない兵庫のディフェンスの前に得点が伸びない。外国籍選手がファジーカス一人でファウルできない東芝に対し、兵庫はバッツがインサイドで得点を重ねる。
兵庫ペースのままピリオド終了かと思われた残り1秒、オフェンスリバウンドをもぎ取った東芝のルーキー永吉が放ったシュートがバウンドしてリングに入り、東芝ベンチを盛り上げる。このピリオドは17-15の兵庫2点リードで終了。
■ 第2ピリオド
宇田を投入した東芝は動きが軽快になり、その宇田のアシストから永吉がインサイドで得点する。対する兵庫もナイトが連続得点し、1ピリオドと打って変わって点の取り合いになる。
中盤に差し掛かってもディフェンスの手を緩めない兵庫は、外からタフショットを打たせてリバウンドを取り、速攻に繋げて東芝からファウルを削る。
兵庫ペースのままゲームが進むかと思われた残り5分、東芝は突然トラップディフェンスを仕掛けて兵庫・谷のターンノーバーを誘う。さらに東芝・大西が兵庫・ナイトに執拗なディフェンスを仕掛けると、ナイトが大西の顔面に肘を入れ、東芝ベンチが総立ちになってヒートアップする。
それまでどこか集中力のなかった東芝が、これを機に変わり始める。谷の散漫なディフェンスを付いて栗原が3Pシュートを決め、ファジーカスがリバウンドショットを押し込み、27-33と点差を6に広げる。
終盤になると今度は兵庫の集中力が落ち始め、谷のトラベリング、バッツの3秒オーバータイムとターンノーバーを連発してしまう。兵庫は梁川が連続得点して点差を詰めるも、東芝がマッチアップゾーンを敷くと攻略できず得点が止まる。前半は35-37の東芝2点リードで終了。
■ 第3ピリオド
両チーム共にアップテンポな展開になる。シュートが入らない兵庫に対し、東芝は栗原とママドゥの速攻で加点。さらに残り6分13秒、辻の3Pシュートで35-44と点差を9に広げる。
全く得点できずリバウンドも取れない兵庫は、バッツが審判に文句を言ってテクニカルを取られ、フリースローを与えるという悪循環に陥る。
残り5分27秒、兵庫はバッツがリバウンドショットを押し込んで、ようやくこのピリオド初の得点を挙げる。しかし中務が連続でママドゥにファウルして後が続かない。さらに兵庫は攻撃がバッツ一辺倒になるためファジーカスにパスを読まれてカットされ、東芝・栗原の速攻に繋げられる。残り4分27秒、37-50と東芝が13点リードしたところで兵庫がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、兵庫は谷がジャンプショットを決めるも、東芝はそのスローインでママドゥがファジーカスにタッチダウンパスを決め、ダンクをアシストする。
集中力を失った兵庫に対して東芝は、激しいプレッシャーをかけて連続でターンノーバーを誘う。さらに藤井の速い攻撃からファジーカスが3Pシュートを決めて、残り3分6秒に39-55と16点の大量リードを奪う。
しかし終盤に東芝がファジーカスを下げると兵庫は奮起し、バッツのゴール下、梁川のスティール、谷の連続3Pシュートで47-57と10点差に迫る。さらに兵庫は、道原のスティールから梁川が残り1秒に3Pシュートを決めて50-57の一桁差にし、会場を盛り上げてこのピリオドを終える。
■ 第4ピリオド
東芝はファジーカスが外へ出てフットワークの弱いバッツを引っ張り出し、ペネトレイトから得点する。激しさを増した東芝ディフェンスの前に兵庫のシュートは落ち、バッツとファジーカスのリバウンド争いが熾烈になる。
開始2分半を過ぎてもバッツのシュート1本しか入らない兵庫に対し、東芝は藤井の3Pシュート、ファジーカスのミドルポストからのジャンプショットなどで、残り6分34秒に52-66と14点差を付ける。
中盤に入ると兵庫は谷とナイトの3Pシュートで追い上げを図るが、内外に動き回るファジーカスにバッツが着いて行けず、連続得点を許して点差を縮めることができない。58-70の東芝12点リードでオフィシャルタイムアウトへ。
終盤になると兵庫は、梁川のバスケットカウント・ワンスローや道原の3Pシュートで残り2分半に66-72と6点差まで迫る。しかしディフェンスに工夫がなく、東芝に落ち着いてボールを回され、ファジーカスに高確率で得点されてしまう。兵庫は最後まで諦めずに戦うという気概も見えず、最終的には東芝が70-79で勝利した。
2015年3/8(日)赤穂市民総合体育館
PTS:ファジーカス36、藤井11、バッツ22、梁川17、谷14
REB:ファジーカス19、バッツ16
AST:藤井3、辻3、梁川3
STL:ファジーカス3
BLK:バッツ3
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