■GAME1
第1ピリオド、三菱はウンバイとロールの両外国籍選手を中心に得点し、ゲーム開始から立て続けにファウルを重ねた熊本からリードを奪う。高さで三菱に劣る熊本は、ジョーンズのドライブと、ディフェンスが収縮させての小野の3ポイントシュートが確立良く決まり、残り2分4秒、逆転に成功する。第1ピリオドは22-21の熊本1点リードで終了。
第2ピリオド、熊本はインサイドのロールや鵜沢をダブルチームで抑え込む。三菱は逆サイドにボールを振るも、ジャンプショットが外れて得点できずリバウンドを取られてしまうが、熊本も得点が止まり、27-26の熊本1点リードのままこう着状態になる。残り6分となったところで三菱がタイムアウトを要求。
タイムアウト明けも両チームともに得点が伸びないが、オフィシャルタイムアウト明け、三菱は全員で粘り強くオフェンスリバウンドを取って攻撃を繋げ、残り3分46秒に熊谷の3ポイントシュートで27-31とする。さらに三菱は、坂本がゴール下でファウルを貰いながら得点して点差を広げ、熊本のミスから速攻を出してウンバイのアリウープで加点。熊本は残り数秒からジョーンズの個人技に託すが、三菱がこれを2度に渡って阻止し、30-40の三菱10点リードで前半を終了。
第3ピリオド、熊本は三菱のインサイドを抑え込み、ワシントンがペネトレイトで三菱からファウルを稼ぐ。三菱は徐々にシュートが入り始め、残り7分15秒には朝山の3ポイントシュートで36-47と11点差を付ける。集中力の切れない熊本は、速攻からワシントンとジョーンズが連続でファウルを貰い、残り6分42秒に三菱は5ファウルとなってしまう。
この後三菱は、伊藤がゴール下で連続でファウルを貰い、フリースローで得点する。熊本はジョーンズとワシントンが、三菱はウンバイと朝山が得点して、残り2分58秒には46-55の三菱9点リードとなる。ジョーンズの個人技やワシントンのフリースローで差を詰める熊本だったが、三菱は速いパス回しから朝山が3ポイントを入れて、残り1分14秒に49-60と、点差を再び2桁にする。
しかし熊本は、残り49秒の大宮のブロックからジョーンズが速攻とバスケットカウントを決め、その際に得たウンバイのテクニカルファウルからフリースローを小野が2本入れて54-60とする。さらに熊本は、ゲーム再開からワシントンがジャンプショットを決め、10数秒で計7得点し、あっという間に56-60の4点差に詰め寄る。
三菱は残り30秒から時間を使って攻撃するも、残り10秒で安部が放ったシュートは枠を外れる。このリバウンドを取ったジョーンズが速攻に走り、そのままバスケットカウントのレイアップを沈める。残り4秒6でジョーンズが放ったフリースローは外れるが、これを栗野が捻じ込んで、熊本が60-60の同点に追いついたところで第3ピリオド終了。
第4ピリオド、熊本は前村とワシントンの3ポイントシュート、三菱はロールのジャンプショットなどで得点するが、残り6分秒に66-65の熊本1点リードになったところから互いに点が入らなくなる。残り4分を切り、伊藤にゴール下での得点やリバウンドを取られるのを見て、熊本はジョーンズに代えてワシントンをコートに戻す。
そのワシントンは、伊藤に競り勝ってディフェンスリバウンドを取り、大宮の3ポイントシュートをアシストする。これで熊本は69-67とリードするが、ディフェンスがミスマッチになった伊藤にゴール下で入れ返されて、残り2分26秒に69-69の同点とされる。ここで熊本がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、熊本はジョーンズをコートに戻し突破を図るが、高さで勝る三菱がこれを阻止する。三菱はロールのフリースロー3本で、残り1分3秒に69-72と3点リードする。ここで熊本が再度タイムアウトを要求。
タイムアウト明け、ジョーンズに代わってコートに戻ったワシントンにパスが入り、フラッシュした田村がパスを受けて3ポイントシュートを入れ、72-72の同点にする。三菱はロールのポストアップからターンアラウンドシュートを狙うが外れ、大宮にディフェンスリバウンドをもぎ取られる。熊本は残り14秒からワシントンが時間を使って個人技を狙うが、残り5秒でシュート前に伊藤にファウルで止められる。ここで熊本が最後のタイムアウトを要求。
残りファウル数に余裕のある三菱にファウルで攻撃を止められ、フリースローも打てずに時間だけ削られた熊本は、ジョーンズの個人技から3ポイントシュートを狙うも外れ、延長戦に突入。
延長戦、熊本はワシントンのポストムーブから前村への合わせ、三菱はウンバイのジャンプショットで得点する。熊本はワシントンが伊藤をものともせずに得点するが、逆にディフェンスでは伊藤にファウルとフリースローを献上してしまう。残り2分24秒、76-74の2点リードの場面で熊本はワシントンに代えてジョーンズを投入。
ジョーンズはクロスオーバーからペネトレイトし、田村にパス。田村は3ポイントシュートを打つが外れ、チームでルーズボールに食らいついた熊本がリバウンドをもぎ取り、再び攻撃のチャンスを得る。ボールを持ったジョーンズは、ピックアンドロールからゴール下に切り込み、粘り強いフェイクでウンバイを飛ばしてシュートを決め、78-76と再びリードする。
身長差を生かしたい三菱だったが、熊本のしぶといディフェンスの前にシュートが入らずリバウンドも取れない。熊本はジョーンズを起点にペネトレイトからパス回しして、残り1分8秒に大宮が決定的な3ポイントを決め、81-76と点差を広げる。ここで三菱がようやくタイムアウトを要求。
タイムアウト明け、三菱は朝山の3ポイントシュートを狙うが外れて、リバウンドを取られてしまう。ファウルが欲しい三菱は熊本のボールマンを追いかけまわすが触ることすらできない。熊本のシュートが落ちて、三菱はなんとかディフェンスリバウンドを取って速攻に走るも、熊谷の個人攻撃はトラベリングとなって万事休す。最後はファウルゲームをきっちりと制した熊本が86-79で逆転勝利した。
PTS:ワシントン27、ジョーンズ25、ウンバイ17、ロール16、朝山15
REV:ワシントン12、ジョーンズ10、ウンバイ15、ロール13
AST:ワシントン4、柏倉4
PFR:ワシントン11
その他の結果は以下のとおり。