■GAME1
トヨタはコートを広く使ってボールを回し、内外バランスよく得点する。トヨタの堅い守りの前になかなかシュートが入らない栃木は、ディフェンスからチャンスを作り、リバウンドを頑張って、単発のシュートながらも何とか1桁台の点差で追いすがる。
トヨタの高さを意識して思い切ったシュートを打てない栃木はチームでトヨタのディフェンスを崩すことができず、外国籍選手の個人攻撃に頼ってしまう。対するトヨタは第4ピリオドには疲れが出たのかファウルがかさみ、ディフェンスが緩んだところで1点差にまで追いつかれる。しかし、ここでギブスが攻守にわたって踏ん張り、再び点差を広げ、栃木の猛追を振り切ったトヨタが73-74で勝利した。
PTS:リッチー20、ギブス14、竹内14、ロシター20、古川12
REV:ギブス10
AST:リッチー3、山田3、ブレントン3
■GAME2
栃木は前日と異なり外がよく入る。ディフェンスにおいてはプレッシャーを強めて苦しいシュートを打たせてリバウンドを取り、早いボール運びからファウルを得て、フリースローで加点する。栃木の速い攻撃に後手後手になるトヨタは、ファウルトラブルに泣かされて主導権を握れず我慢の時間帯が続く。
何とかディフェンスから突破口を見出そうとするトヨタは、攻守リバウンドをもぎ取り攻撃に繋げ、第2ピリオド残り4分36秒に、33-34とついに逆転し、ここから拮抗したゲームになる。
先に抜け出したのはトヨタ。プレッシャーディフェンスからリバウンドを取り、速い攻撃に繋げて点差を広げ、一時は52-61と9点差を付ける。しかし栃木は、第3ピリオド残り4分31秒の田臥の3ポイントシュートを皮切りにバランスよく高確率で得点し、74-67と逆転して第3ピリオドを終える。
第4ピリオド半ばには11点差を付けた栃木だったが疲れが見え始め、オフェンスが単発になって入らず、ディフェンスリバウンドを取られてしまう。我慢のトヨタは残り2分6秒、竹内の個人技で80-79と1点差に詰める。追い詰められた栃木だったが、渡邊がレイアップと3ポイントの連続得点で再び突き放し、85-81の4点差とする。時間を使って攻撃する栃木に対しトヨタはファウルゲームを仕掛けるが、ファウルの数が足りないため時間がどんどんなくなってしまう。
残り12秒、菊池のペネトレイトを網野がファウルで止めるが、菊池の放ったシュートが入りバスケットカウントの判定になる。これに対し、ファウルがシュート前だったことで栃木のベンチが猛抗議し、ベンチテクニカルを取られてトヨタにフリースローを与えてしまう。
トヨタは同点のチャンスを得るが、松井が栃木の猛ブーイングの前にフリースロー1本を落としてしまう。残り12秒、86-85の1点差トヨタボールで再開。タイムアウトを使い切ってしまっていたトヨタも、タイムアウトを残した栃木も、コート上の選手にすべてを託す。トヨタは松井のレイアップが落ち、ギブスがリバウンドを取るも岡田がジャンプショットを外して、網野がディフェンスリバウンドをもぎ取る。
残り3秒、栃木は網野がファウルで得たフリースローを2本とも外すも、リバウンドを取ったギブスのロングシュートが外れてゲームセット。辛くも栃木が逃げ切った。
PTS:ロシター24、田臥23、リッチー17、ギブス17
REV:竹内10
AST:田臥4、伊藤4
その他の結果は以下のとおり。