■ 1Q

川崎が辻のジャンプショットで先制。川崎はマクリンがインサイド、ファジーカスがアウトサイドにセット。中にできたスペースに辻が切れ込んで連続得点する。
リズムに乗るかと思われた川崎だが、連続でスティールからの速攻を浴び、6-4と逆転を許す。大阪は藤高と熊谷が積極的にリングにアタックして得点。さらにギブソンとハレルソンがセカンドチャンスから易々と得点を重ねると、川崎・北HCが怒りを露にする。
日本人選手が積極的にリングにアタックする大阪に対し、川崎はファジーカスとマクリンの確率の良いショットで応戦。一進一退の攻防が続く。川崎は前節まで調子がなかなか上がらなかったファジーカスが見違えるように活躍し、得点を重ねる。
残り2分を切ると川崎は篠山、鎌田、エドワーズを投入。最後の攻撃に臨むも、ショットクロック表示に戸惑い、バイオレーションで1Qを終了してしまう。

■ 2Q

開始早々、大阪はギブソンがダンクを叩き込み逆転。さらに木下の素早いトラジションから、熊谷がエドワーズのディフェンスを振り切ってバスケットカウントを決める。

対する川崎は、ファジーカスが驚異的な確率でシュートを決めてリードを広げさせない。簡単に追いつかれてしまうことに我慢ができなくなったか、大阪はタイムアウトを要求して立て直しを図る。

大阪は畠山とファイの2メンプレーで得点するも、ディフェンスが後手になってしまい、ファウルで止めるなどリズムが悪くなってしまう。対する川崎は、エドワーズのアリウープ、ファジーカスのフックショット、篠山のスリーなどで慌てることなくじわじわと引き離しにかかる。
オフィシャルタイムアウト明け、川崎がゾーンディフェンスを敷くと大阪はこれを攻めあぐね、時間がどんどん経過してしまう。しかし残り1分に川崎がディフェンスをマンツーマンに戻すとゴール下にスペースが空き、木下にレイアップを決められる。前半は41-45と川崎4点リードで終了。

■ 3Q


両チームともにディフェンスがタフになり、アップテンポな攻撃を展開する。大阪は畠山が、川崎は辻がリングにアタックして得点するが、両チームともにハーフコートオフェンスになるとオフボールの選手の足が止まってしまい、単調なオフェンスになってしまう。

中盤に入り、大阪は合田が畠山のキックアウトから3Pシュートを決めて49-52の3点差に詰めるが、その後すぐに4つ目のファウルを犯してベンチに下がる。

大阪が単調な攻めでターンノーバーを繰り返すと、ここを勝負どころと見たか、川崎は篠山を投入。オフェンスがテンポアップした川崎は、マクリンのゴール下や篠山とファジーカスの2メンプレーで得点し、残り2分58秒に49-58と点差を9に広げる。ここで大阪がタイムアウトを要求する。

タイムアウト明け、大阪はファイを投入してアグレッシブに攻めるが、木下と息が合わず連続でターンノーバーを出してしまう。

終盤にプレッシャーを強める大阪に対し、川崎は辻が針の穴を通すようなパスでマクリンをアシスト。52-64と点差を12に広げてこのクォーターを終了する。

■ 4Q

川崎は篠山と藤井がファジーカスとのピックプレーから得点を重ねる。さらにエドワーズがジャンプショットを決めて川崎が点差を16に広げると、大阪はたまらず後半2回目のタイムアウトを要求する。

タイムアウト明けディフェンスがルーズになった川崎に対し、大阪はギブソンが連続でバスケットカウントを決めると、今度は川崎がタイムアウトを要求。

ギアを上げた大阪は高い位置からボールマンにプレッシャーをかけ、畠山のスティールからの速攻、ギブソンのプルアップジャンパーで67-74と点差を7に縮める。

オフィシャルタイムアウト明け、川崎は辻のピックプレーからの3Pシュートで点差を2桁に戻すが、大阪も畠山のジャンプショットと合田のフリースローで加点し6点差に迫る。

終盤、大阪のプレッシャーの前に川崎のシュートが落ち始めると、大阪は積極的にリングにアタックしてファウルをもらい、合計4本のフリースローで77-78の1点差に迫る。

大阪の猛烈な追い上げにヒートアップするアリーナ。しかし残り52秒、川崎はピック&ロールを仕掛けて大阪のディフェンスがスイッチすると、ファジーカスがミスマッチをついて冷静にシュートを決め、再び点差を3に広げる。

もうタイムアウトが残っていない大阪は、ファウルゲームせずにディフェンス一本にかける。すると川崎のパスを読んだ熊谷がスティール。コートを一気に駆け上がり、ユーロステップで藤井をかわしてレイアップを沈め、残り7.7秒に再び1点差に迫る。ここで川崎が最後のタイムアウトを要求。

タイムアウト明け、川崎はファウルゲームを仕掛ける大阪をかわしながらボールを回し、残り時間を使い切って79-80でゲームセット。クロスゲームになると読んで最後までタイムアウトを温存した川崎が、辛くも1点差で逃げ切った。

2018年11月3日 おおきにアリーナ舞洲
PTS:ファジーカス32、ギブソン24、マクリン14、畠山14
REB:ファジーカス10、ギブソン10
AST:ファジーカス9、藤井5、畠山5
STL:ファジーカス4、藤井4
BST:ギブソン4