11月24日と25日に愛知県の名古屋市東スポーツセンターで行われた、三菱ダイヤモンドドルフィンズ対東芝ブレイブサンダースのゲームを観てきたのでレポートします。
第1ピリオド
東芝がファジーカスのゴール下で先制。その後も辻のドライブ、篠山のフローターレイアップで6-0とする。対する三菱は、ロールの個人技、安部のドライブで6-4とやりかえす。東芝がパスミスでターンノーバーを犯すと、三菱はすかさず安部のパスアウトから田代が3Pを沈めて6-7と逆転。その後も点の取り合いが続くが、ディフェンスの厳しい三菱に対して東芝はパスを通すことができず、オフェンスが単発になってしまう。
残り4分33秒、東芝は加々美が二つ目のファウルを犯し、菊池と交代する。その菊池は三菱のディフェンスを崩すことができず、苦し紛れに出したパスは三菱田代にスティールされる。さらに三菱ロールが東芝辻からファジーカスへのパスを読み、これをスティールして内海の3Pで20-12と大きくリードする。東芝はここでタイムアウトを要求。東芝はタイムアウト後も三菱のディフェンスを崩すことができず、ボールを奪われて速攻を許すが、辻と菊池の3Pでなんとか追いすがる。しかし残り1秒で三菱ロールが3Pを入れて、20-25で終了。
第2ピリオド
三菱は中川と五十嵐の2ガードを投入。東芝桑原が三菱ヘールに、ファジーカスが松島にマッチアップする。スクリーンを使いながらボールを回す三菱は、東芝のディフェンスが甘くなったところで中川が3Pを決める。東芝はパスミスやラインアウトなどターンノーバーを連発し、チャンスを自ら潰してしまう。ファジーカスが孤軍奮闘するものの、ヘールがカバーに入って松島と二人でファジーカスを抑え込み、東芝はなかなか得点できない。縦への突破がなくリズムがつかめない東芝は残り5分12秒、栗原に代えて辻をコートに戻す。
三菱はヘールがマークについた東芝の日本人選手からファウルを次々ともらい、このピリオドだけで4つのファウルを得て、残り3分12秒には東芝は5ファウルを重ねてしまう。三菱はスクリーンを使ったボール回しからの3Pが見事にはまり、残り2分33秒には田代の3Pで32-39とする。残り2分5秒、東芝栗原が6つ目のファウルを犯したところで、東芝ベンチはファジーカスに代えてサンバを投入。三菱のファンから「出た!」という声が上がる。東芝はサンバのスティールから速攻を出し、残り2秒で山下がフリースローで加点するものの、三菱ヘールがスローインからタッチダウンパスを鵜沢に出し、回り込んだ田代がこれを沈めて39-44の5点差で前半終了。
第3ピリオド
残り8分12秒、東芝は辻の3Pなどで44-46と2点差まで詰めるが、三菱はすかさず内海の3Pで引き離す。三菱のアグレッシブなディフェンスに攻め手を欠く東芝は、篠山がパスカットされた上にファウルを犯し、山下と交代する。三菱はロールと鵜沢がインサイドとアウトサイドをめまぐるしく入れ替わり、鵜沢のインサイドアウトからロールがミドルショットを入れて、残り6分51秒に44-53と点差を9点に広げる。攻撃のオプションを増やしたい東芝は、残り5分16秒に勝又に代えて菊池を投入。これで三菱のディフェンススペースが広がり、残り5分6秒には山下が3Pを入れて49-53とする。
機動力の上がった東芝に対し、三菱は田代に代えて五十嵐を投入。残り4分5秒、東芝はロールのマークに付いていた加々美が鵜沢のパスを読んでスティール。そのままフロントコートに運び自らレイアップシュートに飛ぶが、内海と接触して転倒し、しばらく起き上がれなくなる。キャプテンの奮闘に気合の入った東芝は残り3分16秒、菊池のパスアウトから栗原が3Pを入れて55-55の同点に追いつく。ここで三菱がタイムアウトを要求。タイムアウト明け、ローポストの三菱ヘールにボールが入ったところで東芝のディフェンスが囲みこむ。山下がボールを奪い、速攻から菊池がファウルを得てフリースローで逆転し、さらに速攻からのレイアップを入れて残り2分15秒に58-55とする。
しかしここから東芝は連続でファウルを取られ、フリースローで逆転を許した上に、残り1分10秒に5ファウルになってしまう。急に軽くなった笛にフラストレーションが溜まったのか、噛みあわない東芝はターンノーバーもあり得点できず、58-61の三菱3点リードで終了。
第4ピリオド
立ち上がり両チームともディフェンスが厳しく得点できない。東芝はファジーカスにボールを集めるが、パスカットされたりトラベリングを取られたりとシュートまでたどり着けない。残り8分4秒、東芝ファジーカスがファウルから得たフリースローを2本入れて60-61とするも、三菱はすぐに湊谷がインサイドアウトから3Pを入れ返して60-64とする。残り7分13秒、ファウルを3つ重ねた三菱に対して東芝菊池が中央突破からレイアップを沈め、さらに残り6分16秒には、宇田のスティールから菊池が速攻でレイアップを入れて、64-64の同点に追いつく。
東芝の激しいディフェンスに三菱はターンノーバーを繰り返し、ラングHCからコートに何度も指示が飛ぶ。両チームともに得点が止まった時間が続くが、残り4分9秒、東芝ファジーカスが強引なシュートを落とし、リバウンドを取った三菱が速攻から内海の3Pで64-67とする。ここで東芝がタイムアウトを要求。タイムアウト明け、東芝は篠山と辻を投入。菊池と辻がファウルを得て、残り2分52秒には三菱を5ファウルに追い込むが、フリースローを4本とも外して逆転のチャンスを自ら潰してしまう。
それでも篠山の外れたレイアップをファジーカスが捻じ込んで逆転に成功した東芝だが、三菱はゴール下で鵜沢が着実にリバウンドを取り、シュートファウルから得たフリースローを入れて残り1分55秒に68-69と再逆転する。残り1分53秒、東芝は加々美のスティールから速攻を出し、菊池が3Pを入れて71-69と再逆転し、菊池に久々の笑顔が溢れる。残り1分、三菱ヘールの放ったミドルシュートはリングに当たり、リバウンド争いの末ラインを出たボールは東芝ボールの判定。これに鵜沢が猛抗議するが判定は覆らず。残り41秒、菊池がロールのファウルを誘い、フリースローを得るが2本目を落として三菱ロールがリバウンドを取る(なぜか東芝辻のリバウンドも記録についている)。三菱安部が速攻から無理な体制で3Pを狙うが外れ、逆に東芝が加々美のゴール下で残り9秒7に74-69の5点差に広げる。ここで三菱がタイムアウトを要求。
タイムアウト明け残り7秒2、田代のスローインを受け取った鵜沢が東芝篠山の頭越しに3Pを入れ、74-72と詰め寄る。今度は東芝がタイムアウトを要求。タイムアウト明けファウルゲームに出た三菱は東芝にフリースローを与えるが、残り5秒1にファジーカスがこれを2本とも入れて76-72と差を4点に広げる。ここで三菱がタイムアウトを要求。残り2秒1、鵜沢のスローインを受け取ったロールがまたもや篠山の頭の上から3Pを入れて、76-75と1点差に詰める。残り2秒1、スローインを受けた東芝辻がファウルを受けてフリースローを得る。
ここで時計が進んでいないことに気付いた東芝菊池がレフェリーに抗議するも聞き入れてもらえない。辻がフリースローを入れて78-75の3点差に戻し、三菱スローイン。ボールを受けた安部に篠山がファウルしてプレーを止めて、残り0.7秒、三菱内海のスローイン。ここで東芝のナンバーコールが乱れ、内海に付こうとした菊池に、北HCからレシーバーに付くように指示が飛び、慌てて戻ったもののボールは田代の手に渡る。受け取った田代は落ち着いてファジーカスをフェイクで飛ばし、3Pを入れて78-78の同点に。シュートフェイクしてる間に0.7秒過ぎたのではないかという東芝の抗議もむなしく延長戦に突入。
延長戦
三菱は5ファウル。両チーム最初のシュートを落とすが、残り3分58秒、東芝は加々美からのパスをゴール下のファジーカスが入れて先制する。対する三菱は外でかき回した後、東芝の死角からゴール下にスッと入った鵜沢が入れてやり返す。東芝はファジーカスのフリースローでリードするもオフェンスで足が止まってしまい、三菱田代にパスカットされてそのまま入れられてしまう。残り2分10秒、ファジーカスがファウルからフリースローを1本入れて83-82とする。
残り1分53秒、東芝辻からのパスをインサイドで受けたファジーカスがゴール下でシュートするが、ロールがこれをブロックする(なぜかこれは辻のシュートミスが記録されている)。三菱はこの速攻から内海が得点し、83-84と逆転する。残り1分6秒、コートを広く使いボールを回した東芝は、辻のドライブインからファジーカスがゴール下を入れて83-84と再逆転する。残り48秒、三菱ロールにダブルチームに付いた菊池がスティールに成功し、ロールからファウルを受けてフリースローを得る。菊池は2本目のフリースローを落とすも、ファジーカスがリバウンドを取る。
残り36秒、ファジーカスのポストからパスを受けた菊池がレイアップに飛ぶも、これを鵜沢がブロックする。残り25秒、ファジーカスがドライブインしレイアップシュートするが落ち、三菱鵜沢がリバウンドを取る。残り23秒、86-84東芝2点リード。三菱はボールを回しワンチャンスに賭ける。残り12秒、三菱安部がサインを出し、田代と内海がシュートポジションに付く。残り9秒、安部がドライブインを開始。パスアウトしこれを受けた内海がシュートするが落ちる。落ちたボールは鵜沢の頭に当たり、その後ロールの手に当たり、パチンコ玉のように跳ねたボールは田代の手元に入る。田代はそれを3Pラインで待つ内海にパスアウトし、内海が残りコンマ数秒で放ったシュートはリングに吸い込まれ、86-87で三菱が勝利した。
2/3に続く
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