■GAME1
第1ピリオド、三菱は高さを生かしてインサイド攻撃や、ディフェンスリバウンドからの速攻で得点。インサイドで分が悪い栃木は、網野や田臥のペネトレイトで得点する。リードしていた三菱だったが、栃木が中盤からディフェンスをゾーンに変えるとターンノーバーを連発し、さらに集中力の切れたディフェンスを易々と割られてペネトレイトから得点され、逆転される。タイムアウトを取って立て直した三菱はウンバイの速攻などで追い上げるが、両チーム共にディフェンスが固く点が伸びない。第1ピリオドは17-15の栃木2点リードで終了。
第2ピリオドに入ると三菱は、ウンバイと坂本に加えて熊谷と鵜沢を入れて、高さと機動力を上げる。栃木はロシターのゴール下、三菱はウンバイが速い攻撃でファウルを奪い、お互いにファウルが嵩んでいく。ボール回しが早くなった三菱はオフェンスリバウンドを連続で取ってセカンドチャンスにつなげるが、シュートが入らず点が伸びない。このピリオド終盤、またも三菱のディフェンスが緩んだところを栃木は田臥がペネトレイトから得点する。三菱はインサイドアウトから五十嵐が3Pシュートを入れ返して、前半は36-31の栃木5点リードで終了。
後半に入ると三菱は朝山の3Pシュートがようやく入り、ロールのポストムーブからの得点なども加わって開始2分26秒で38-38の同点に追いつく。このピリオドもお互いに得点が伸びないまま、中盤から後半に向かう。栃木はロシターの連続得点でリードを保つが、三菱は伊藤のミドルショット、朝山の3Pシュートで残り1分を切って51-52と逆転する。栃木はタイムアウトを取ってマイボールから試合再開するも動きが重く、チームオフェンスが機能せずにトラベリングでチャンスを潰してしまう。このピリオドは53-54の三菱1点リードで終了。
第4ピリオド開始早々、三菱は柏倉が、栃木は古川が3Pシュートを決める。ロシターのフリースローで再逆転した栃木だったが、オフェンスで山田のポジション取りが悪くことごとく他の選手と重なり、ボールがちゃんと回らずに24秒バイオレーションを取られてしまう。残り7分、三菱は坂本とウンバイに代えて伊藤とロールをコートに戻し、柏倉と五十嵐のダブルガードにする。オフェンスリバウンドを取りまくる三菱に我慢のディフェンスをする栃木だったが、残り4分28秒に62-62と再び追いつかれてオフィシャルタイムアウトへ。
オフィシャルタイムアウト明け、栃木はようやくチームオフェンスが良くなり、プレーヤーがフレキシブルに動き回る。ロールの攻撃のみで攻める三菱に対し、栃木はロシターのジャンプショットや田臥のタフショットで得点。さらに残り24秒、またも三菱のディフェンスが集中を失ったその一瞬を田臥が見逃さず、フリーでレイアップを決めて69-67と再逆転する。三菱はタイムアウトを取った後、残り11秒で朝山が3Pシュートを入れて69-70としてまたまた逆転する。栃木はタイムアウトを取った後セットプレーから田臥がシュートするもリングに弾かれるが、これをロシターがティップインして残り3秒に71-70と再逆転。栃木がこのまま勝利した。
PTS:ロシター22、田臥16、ロール22、朝山16
REB:ロシター15
AST:ロシター5、ウンバイ5
■GAME2
第1ピリオド、栃木は速いパス回しで得点を重ねリードする。高さで勝る三菱は、伊藤がゴール下で踏ん張ってリバウンドを取り、五十嵐の連続3Pシュートで点差を詰める。中盤を過ぎて、三菱はウンバイの個人技、五十嵐のパスから伊藤の連続ゴール下で得点し、栃木は速攻で田臥の速いボール運びから古川の3Pや、山田の連続得点で応酬。度々のファウルで流れの悪かった前日とは打って変わって、テンポの良いゲーム展開になる。後半になって栃木のシュートが落ち始めると、三菱は速攻で得点して残り1分33秒に伊藤のフリースローで19-20と逆転する。栃木は山田のポジションが攻守ともにちぐはぐになり、これに乗じた三菱は、ウンバイのペネトレイトからのダンクと3Pシュートで引き離しにかかる。第1ピリオドは19-25の三菱6点リードで終了。
第2ピリオド、山田に代わって熊谷が入った栃木は攻撃のリズムが良くなり、息の合ったパス回しから網野が連続得点する。三菱は五十嵐の3Pシュート、ウンバイの個人技からバスケットカウントとフリースローで26-31と点差を縮めさせない。栃木はタイムアウトを取ってディフェンスを引き締め直し、田臥の速攻で勢いに乗ろうとするが、三菱はウンバイが攻守に貢献して栃木はファウルを重ねてしまう。中盤を過ぎると栃木は山田の連続得点、三菱は五十嵐の得点やアシストからの鵜沢の得点で一歩も引かず、引き締まった展開になる。三菱は五十嵐のパス捌きが冴え、鵜澤とのゴール下の合わせ、ウンバイへのアシストで加点し、37-45の三菱8点リードで前半を終了。
後半に入ると両チーム共に確立良くシュートが入り、点の取り合いになる。栃木は網野の連続得点、田臥のハンドオフから古川の3Pシュートで47-49の2点差に迫り、残り7分28秒に田臥のジャンプショットで49-49の同点に追いつく。ここで三菱がタイムアウト。タイムアウト明けディフェンスが固くなった三菱は、栃木のファーストアタックを押さえて簡単に得点させない。この後お互いに得点を重ねるが、リードされた栃木は、あと少しのところで三菱に追いつくことができないまま時間が過ぎていく。三菱は五十嵐のバックドアと鵜沢の3Pシュートで61-67と引き離し、このピリオドを終了。
第4ピリオド、三菱はウンバイが猛攻をかけ、熊谷の3Pシュートのアシストやジャンプショットで開始1分13秒で62-72の点差を10に広げる。栃木はたまらずタイムアウトを要求。しかし、タイムアウト明けも一貫してウンバイを起点に攻撃する三菱を止めることができず、点差は二桁のまま縮まらずファウルがかさんでいく。残り4分14秒、栃木は網野がカットからパスを受けてバスケットカウントのレイアップを入れ、7点差に縮める。さらに、田臥がクロスオーバーからペネトレイトしてファウルを貰い、フリースローを2本決めて5点差に迫る。残り3分48秒、ここを勝負どころと読んだ栃木は、古川とロシターをコートに戻す。
残り3分18秒、栃木は網野が3Pシュートを決めて81-84の3点差に迫る。しかし、栃木があと一歩のところまで詰めるたびに、三菱はウンバイがジャンプショットを決めて5点差に戻す。栃木はこのピリオド前半のファウルトラブルがここで祟り、残り1分44秒、網野のファウルから五十嵐にフリースロー2本を決められて83-90の7点差に広げられる。さらに三菱は、五十嵐が田臥からスティールして速攻を決め、残り1分22秒に83-92とする。我慢のディフェンスで持ちこたえたい栃木だったが、ボールの無いところで再三朝山に吹っ飛ばされたロシターがついに切れ、残り1分15秒に朝山に対するオフェンスファウルを取られて万事休す。残り時間をコントロールした三菱が89-97で勝利した。
PTS:ウンバイ35、五十嵐21、網野21、田臥20
REB:ロシター10
AST:ウンバイ7、田臥9、ブレントン7
その他の結果は以下のとおり。