■GAME1
トヨタは竹内とリッチーが欠場し、ウスコスキが登録。第1ピリオド、アイシンはエドワーズが起点になり、ポストムーブやアリウープ、柏木とのバックドアプレーなどで得点する。トヨタはアウトサイドシュートが決まらず、ウスコスキとの連携でミスも出る。しかし残り6分を切ってアイシンの動きが鈍くなり始めると、田中(健)のスティールやギブズのオフェンスリバウンドからチャンスを作り、ミドルショットも決まり始めて残り4分39秒に14-15と逆転する。オフィシャルタイムアウト後得点を重ねる両チームだったが、残り3分を切るとアイシンの足がまたしても止まり、トヨタに連続で速い攻撃からの得点を許す。アイシンは桜木が個人技で奮闘し、24-25のトヨタ1点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、殆どのプレーヤーを入れ替えたトヨタは、激しいプレッシャーでアイシンにタフショットを打たせてリバウンドを取る。さらにインサイドを徹底してダブルチームで守り、ターンノーバーを連発させる。アイシンはこのピリオド開始から桜木のフリースロー1本しか得点できず、25-33と8点差をつけられる。しかし残り5分18秒の金丸の3Pシュートで息を吹き返し、激しいプレッシャーでトヨタの得点を止めにかかる。桜木とヤングに代わって市岡とエドワーズが入ったアイシンは動きが軽くなり、橋本のフリースローで残り2分28秒に33-33の同点に追いつく。このまま勢いに乗りたいアイシンだったが、市岡がシュートファウルや連続ターンノーバーで流れを断ち切ってしまい、トヨタに再逆転を許す。前半は35-41のトヨタ6点リードで終了。
第3ピリオドに入るとアイシンは、桜木がウスコスキ、ギブズ、菊池からファウルを得てフリースローで加点する。さらに桜木とエドワーズのゴール下などで、開始約1分半で40-43と追い上げる。トヨタは菊池の個人技や高橋のジャンプショットで得点するが、残り6分19秒に菊池のファウルで早くも4ファウルに追い込まれる。アイシンはボール回しが良くなり、桜木を起点にゴール下の合わせなどで得点するが、ディフェンスの戻りが遅くあっさりとトヨタに得点を許して差が縮まらない。早々にトヨタの5ファウルを奪ったアイシンだったが、このピリオド後半に入ると体力が落ちてトヨタの攻撃をファウルで止める羽目になり、こちらも5ファウルでフリースローから得点されて追いつくことができない。さらに市岡がつまらないパスミスでチャンスを潰し、動きの衰えないトヨタは岡田の連続3Pシュートで57-68と点差を12に広げて第3ピリオドを終了する。
第4ピリオド、トヨタはウスコスキがフリースロー4本、岡田が3Pシュートを2本決め、開始3分で60-78と18点差に広げる。アイシンは桜木の3Pシュートなどで応戦するも、戻りが遅くトヨタの攻撃を止めることができない。スクリーンを掛け合って徹底してチームプレーで攻めるトヨタと対照的に、アイシンは個人プレーで単発シュートを打つが不発に終わり、点差は一時21にまで開く。最後まで運動量の落ちないトヨタが70-89でアイシンに完勝した。
PTS:ギブズ27、岡田14、菊池13、エドワーズ17、桜木16
REB:ギブズ15
AST:伊藤8、ギブズ4、比江島4
STL:ギブズ3
■GAME2
アイシンは金丸が欠場。第1ピリオド序盤からお互いにディフェンスのプレッシャーが激しくなる。トヨタはウスコスキ、岡田、ギブスが3Pシュートを入れて0-9とリード。アイシンは比江島の3Pシュートを決めるものの、すぐさまギブスに速攻を決められる。このピリオド中盤に差し掛かり、トヨタのシュートが落ち始めるとアイシンのオフェンスにもリズムが生まれる。しかしトヨタは、アイシンのファーストアタックを速い戻りで抑え、速攻を許さない。アイシンは桜木のゴール下で15-14と逆転したが、ターンノーバーからボールを奪われ、トヨタ菊池にフリーでブザービーター3Pシュートを入れられて、15-17のトヨタ2点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、アイシンは喜多川のジャンプショット、桜木のゴール下で19-17と逆転。トヨタは連続でオフェンスリバウンドをもぎ取るも、タイトになったアイシンのディフェンスの前にシュートが入らなくなる。オフェンスのリズムが良くなったアイシンは、コートを広く使ったハーフコートオフェンスでボールを回し、桜木を起点に橋本の3Pシュート、ヤングのゴール下合わせで加点。さらに比江島のフックショットで30-22と点差を広げてオフィシャルタイムアウトに入る。歯車の噛みあい始めたアイシンは、フロントコート陣が激しくトヨタにプレッシャーをかけ、喜多川のスティールからの速攻、ヤングのゴール下でリードを保つ。しかし後半に運動量が落ちたところでトヨタ岡田に連続5得点され、差を詰められる。タイムアウトを取って立て直したいアイシンだったが、トヨタとの運動量と集中力の差は如何ともしがたく、このピリオドも終了間際に得点されて36-36の同点で前半終了。
第3ピリオド、アイシンが柏木の3Pシュート、エドワーズのゴール下、柏木のフリースルーなどで得点すると、トヨタも松井の3Pシュート、ギブズのゴール下とフリースローで得点し、一歩も引かない。しかしこのピリオドも中盤に入るとアイシンの動きが鈍くなり、トヨタはウスコスキと松井が合計3本の3Pシュートを決めて、残り3分25秒に50-57とリードする。ここでアイシンがタイムアウトを要求。タイムアウト後アイシンは桜木のゴール下、エドワーズのブロックから速攻で追撃。さらに徹底して桜木にボールを集め、菊池から連続でファウルを貰い、トヨタを5ファウルに陥らせる。しかしトヨタはベテラン高橋が落ち着いてジャンプショットを決めて流れを持って行かせず、さらに松井の3Pシュートで再び点差を広げる。このピリオドは59-66のトヨタ7点リードで終了。
第4ピリオド、アイシンはゾーン気味のローテーションディフェンスで守るトヨタを攻めあぐねる。それでも気迫を見せて喜多川が3Pシュートを決めるが、すぐに松井に入れ返される。さらに松井が3Pシュートを入れて10点リードするトヨタとは対照的に、アイシンは消耗が激しくちぐはぐになって雰囲気が悪くなる。残り6分9秒、アイシンがタイムアウトを要求。タイムアウト後桜木を起点に攻めるアイシンだったが、ミスジャッジに出鼻をくじかれてしまう。さらに不運の重なるアイシンは得点が止まり、残り3分を切っても67-78と11点差を付けられ、もはやこれまでかと思われた残り2分29秒、比江島が3Pシュートを入れて70-78とし、点差を一桁に戻して望みをつなぐ。
残り2分半を切ってスローダウンするトヨタ。アイシンは我慢のディフェンスでエドワーズがトヨタ田中(健)のレイアップを叩き落とし、比江島の3Pシュートで残り1分22秒に73-78の5点差にする。勢いを取り戻したアイシンを見てタイムアウトを取ったトヨタは、セットプレーから松井がフリーでレイアップを決めて、再び7点差とする。残り1分を切ったアイシンの攻撃、残り43秒橋本が3Pシュートを入れて4点差に縮める。さらに橋本がトヨタ伊藤からスティールし、ルーズボール争いからファウルを貰う。残り37秒、76-80のトヨタ4点リードでアイシンの攻撃。桜木が落としたゴール下のシュートを、残り29秒、エドワーズがティップインして78-80の2点差に。ここでトヨタがタイムアウトを要求。タイムアウト明け、トヨタはセットプレーから松井が比江島と橋本のマークを外して半身で3Pシュートを決め、万事休す。最終的には80-85でトヨタが連勝した。
PTS:松井28、ギブズ19、エドワーズ20、桜木17
REB:ギブズ11、エドワーズ12
AST:伊藤4、桜木5、柏木4
STL:ウスコスキ3
その他の結果は以下のとおり。