1日目に続いて2日目です

■ 三重県高校生選抜対象のクリニック

2日目は、三重県の男子高校生選抜対象クリニックが行なわれました。1日目のクリニックがベースとなった発展系の練習です。

・ウォームアップ
二人一組で
・コアを意識しながらのドリブル
・引っ張り合いながらのドリブル
・ボール2個でドリブルしながらパートナーの合図でステップ(2バリエーション)
・ボール2個でワンハンドパス
・ドリブルからのワンハンドパス(2バリエーション)
・軸足の重心を意識したドライブ(ラダー使用)
・ボールミートからの1on1の仕掛け方
スイープ
ジャブステップ
バディシフト
・ピック&ロール
ジャブステップ
ブラッシング
オープンジャブステップ
リジェクト
・スクリーナーのダイブ(3バリエーション)から2メン
・ここまでの練習を組み合わせたムーブ~シュート(100本)

実技が終わった後は、
・質問タイム
・記念撮影
があり、最後は全員のハドルとハイタッチで終了しました。
ビックリしたのは「コア」というキーワードが出てきたことです。実は前日の夜にベッドに入ってからぼんやりと、「バスケ」と「コア」の組み合わせのメソッドを作ることはできないだろうか、と考えていたからです。

様々な経験から、スポーツにおいて「コア」や「重心」を意識するのはとても大切なことだと思うのですが、バスケットではそれを教えている指導者を見たことがありません。この日のクリニックを受けたヤングアスリート達は、本当にラッキーだと思います。

実技の難易度が上がるにつれ、選手の集中力が切れそうになった場面がありました。そんな時大村コーチはすぐに集合をかけました。普段の学校での練習であればここで指導者に怒鳴られるところでしょうが、大村コーチは違いました。

「自分たちがセレクトされた選手であることを意識しなさい。ただ言われたことをやるだけはもったいない。代表のセレクションに残れるよう、見ている先生方にアピールしなさい。自分もただ教えているというわけではないので、GIVE AND TAKEで、いいプレーをして返してほしい。」と仰っていました。

大村氏自身が、アメリカで何度もトライアウトを受けたからこその言葉だと思います。これで選手たちのモチベーションが上がったのか大きな声も自然に出て、後半はとてもいい練習になりました。

質問のコーナーでは、クワイ・レナード選手の話を紹介されていました。「彼はNBAのルーキーシーズンでいい成績を残せなかったが、”Slow Is Good”と焦ることなくシュート練習を繰り返したことでレンジが広がり、4年目にはどこからでも打てる選手に成長した。みんなも今だけではなく、この先、来年どうなっているかをイメージしながら練習してほしい」とのメッセージでした。

2日間合わせて、ものすごく内容の濃いクリニックでした。これらは大村コーチの引き出しのほんの一部なのでしょうが、それでもこれらを身に着ければ格段にプレーが変わってくることは間違いないです。クリニックのすべてはビデオに収録しましたので、何度も見直して僕自身が身に着け、いつかは子どもたちに教えてあげたいと思います。