3月4日に枚方で行われた東芝対松下電器の試合を見に行ってきた。東芝はプレイオフ進出が決定しているものの、敗戦して日立と勝率が並んでしまうと4位が確定し、プレイオフ第1戦では今シーズン一度も勝利していないトヨタと当たることになってしまう。例年ならこの最終戦は消化試合的な要素が強いのだが、今シーズンは違う。東芝は1戦も負けられないのだ。対する松下もホームでの最終戦ということもあり、負けられないという言う点においては同じ。シーズンを2連勝で終わりたいという意気込みは、アップの時点から感じられた。

その松下は1Qから飛ばしてきた。#6永山が動き回りミドルシュート、ドライブ、ダブルクラッチと、外から内から得点を狙い、ゴール下では#42フレッチャーがポストプレー、ドライブと激しく攻め立てる。このフレッチャー、プレーを見るのは初めてだが、3Pも打てるしボールハンドリングも悪くないしいい選手のようだ。加えて福岡からの移籍組みの一人、竹田の動きが相当いい。とても最下位争いをしているチームとは思えないほどだ。

対する東芝は疲れが出ているのか、動きが重く見える。松下の選手は激しく動き回り、ボールをキャッチしてからの一歩目が早く、ギャップをつかれてしまうので、ディフェンスは付いていくのが大変だ。オフェンスでは基本ローポストにルイスを立てて4人が囲む4アラウンド1なのだが、ことごとくパスが狙われてターンノーバーを許してしまう。決して良い展開とは言えない。

しかし、リードを許してはいても決して慌てないところが王者の余裕か。前半は35-39で4点リードされていたが、3Qが始まるとそれまでおとなしくしていた#5ルイスが大爆発。あっという間に逆転してしまった。ディフェンスも機能し始めてターンノーバーを誘い、3Q終了時点で66-58の8点差。もう負ける気がしない。

4Qに入ると#10志村、#33宋、#55宮永など控え選手が中心の布陣に。#10志村は4Qの残り7分を勤め上げたが、コート上の選手一人ひとりに声をかけて戦術を確認するなど、ルーキーながらPGの役割を堂々とこなしていた点が好印象だった。また、ボールを奪ってからの切り替えがとても早く、前を走る選手、共に走る選手へのへのパスがめちゃくちゃに上手い。ディフェンスにおいても手足が良く動いており、リバウンドを取った#2ホーキンスから、もう少しのところで下からボールを奪ってしまいそうだった。

結局終わってみると92-86と6点差で勝利。よかったよかったといいたいところだが、苦言を言いたいことがある。それはジャッジに対してだ。1Qだったと思うが、#31青野が目を手で覆いしゃがみこんでしまったことがあった。フリースローラインあたりからシュートを打とうとしたところで、ディフェンスの選手の指が目に入ってしまったようだった。レフェリータイムを取って試合が中断したときに青野は、審判に「(目に)手が入ってるじゃないですか、ちゃんと見てるんですか?」と詰め寄っていた。

以前から気になっていたのだが、審判員の方々は見たところ身長が170Cmあるかないかという低さだ。その人たちが2m以上の大男達が繰り広げる空中での戦いにまで、目が届くのだろうか非常に疑問である。テクニカルファウルの基準もよくわからない。後半で#6クラインシュミットが、自分がシュートしたボールを手に取ってしまい、それを床にバンと置いたところでテクニカルファウルの宣告。態度が悪いということか?もう何がなんだか分からない。

とにかく結果がすべてなので勝ててよかった。明日は気分良く最終戦を終えることが出来るよう祈るばかりだ。