12月13日と14日に名古屋東スポーツセンターで行われた、三菱電機VS東芝の試合を見に行ってきました。理由あって遅くなりましたが、雑感交じりにレポートを書いてみます。
■第1戦
三菱電機は開始2分22秒で4つ目のチームファウルを犯してしまったことで出鼻をくじかれてしまった。対する東芝は危なげない展開で確率の良いシュートを決め、常に有利に試合運び。東芝はこの日、宮永のシュートがよく入ったことでバランスの良い攻めができていた。
第2ピリオドに入ると三菱も佐藤の活躍で追い上げるものの、東芝は石崎に代わって入った節政とバイオレットのコンビネーションプレーが光り、再び引き離す。
第3ピリオドに入っても三菱のオフェンスは単発で、ドライブしてシュートまで行けず無理にパスアウトしてボールを取られ速攻を許すという、チームプレーが崩壊状態に。東芝はそれに乗じて石崎らが高確率のシュートで引き離すが、バイオレットに代わってコーネルが入った途端にリズムが崩れ、リバウンドが全く取れなくなってしまう。これに怒り心頭のバイオレットが立ち上がり、ベンチから「誰がリバウンド取るんじゃい!!(意訳)」と大声をあげていた。
東芝田中HCは第4ピリオドの途中まで我慢してコーネルを使ったが、結局得点ゼロ、リバウンドゼロ、ファウル3つでバイオレットと交代。東芝はそのまま三菱に追いつかれることなくゲームセット。
■第2戦
東芝は前日、危なげない試合展開で勝利を収めたが、この日は試合開始前からなんだか嫌な雰囲気が漂っていた。前日活躍せずプレータイムもほとんどもらえなかったコーネルが、明らかにふてくされている。ポケットに手を突っ込んでアップをまともにやらず気合が感じられない。コイツやる気あんのかという気になる。
東芝田中HCが仰っていた、「2戦目が怖い三菱」は明らかに前日と様子が違っていた。ディフェンスがとにかく激しい。ヘルプディフェンスの寄りが明らかに早くなっており、東芝の選手はドライブで中に切れ込んでもパスを出すことができない。
三菱は佐藤の出来が素晴らしく、スリーは入るわミドルも決まるわ、ドライブにポストアップと縦横無尽の活躍ぶりでどんどん加点する。加えて柏倉とパラダのコンビネーションが冴え始め、一時13点あった点差は第3ピリオドにはひっくり返してしまう。なんでこのチームが最下位に甘んじているのかと本当に不思議だった。
三菱2点リードで迎えた第4ピリオド、一進一退の攻防に体育館がヒートアップする。三菱は点差を5点に広げるも石崎の3Pで詰め寄られ、さらにフリースローを落とし、ファウルが立て込み、フリースローを確実に沈める東芝にジワリと詰め寄られる。残り36秒、74-72の三菱2点リードの場面で石崎が3Pを外し、ここからファウルゲームへ。
三菱はファウルを得るもののフリースローを6本中2本しか決めることができず、点差を開くことができない。残り13秒、76-74の2点差、三菱松島が2本のフリースローを外し東芝バイオレットがディフェンスリバウンドをもぎ取る。三菱はこのピリオド、すでに7本のファウルを犯している。いける!コーリー!走れ!
しかし、ボールを敵陣まで運んだバイオレットは、あろうことか3Pラインで止まってしまった。違う!コーリー君!そこはスリーじゃなあぁぁぁぁぁぃぃぃぃぃぃ・・・・・・
残り6秒、東芝バイオレットの放ったボールはリングに弾かれ三菱松島がそれをもぎ取る。東芝宮永がそれに食らいつくも奪えずヘルドボールの判定。
残り0.9秒、三菱ボールでサイドラインからのスローイン。パスが渡った三菱選手に加々美が抱きつくもファウルを取ってもらえずゲームセット。3連敗後の勝利に三菱の選手たちと会場の三菱ファンは大喜び。思わずおめでとうと言いたくなった。
■雑感
この2日間で本当に頭にきたことが2つありました。一つは審判のジャッジについて。3Pラインを踏んで打ったシュートが3Pと判定されたり、三菱選手のパスミスで出たボールが三菱ボールになったり、いったいどこを見てジャッジしているのかと言いたくなりました。でもまあ審判も人間ですし見逃すことがあっても仕方がないのでそれは大目に見ます。
問題は第2戦目です。ファウル判定の基準が局面によって異なっていたことにはびっくりしました。明らかに審判がゲームをコントロールしていましたね。これには三菱ファンからも東芝ファンからもブーイングや野次が出ていました。あれだけ審判が客席から文句を言われるゲームも珍しいのではないでしょうか。もうなんだか怒りを通り越して苦笑いしか出てきませんでした。
また、ゲームの流れを切るため、ファウルゲームに持ち込むためにわざと犯したファウルを取らないのは何なのでしょうか。抱きついても手を叩いてもファウルを取ってもらえないのなら、タックルして倒すかしかないのでしょうか。
もう一つの頭に来たことは、東芝のコーネル選手についてです。プレーが散漫だから交代させられたのになんですかあの不貞腐れた態度は。コーネル選手がちゃんとプレーしないとバイオレット選手が休むことができないし、何よりもチーム全体の雰囲気が悪くなる。やる気がないのならとっとと故郷へ帰りやがれと言いたくなりました。
後日行われたサッカーのクラブチーム選手権で、ガンバ大阪とマンチェスターユナイテッド(以下マンU)が対戦した際、試合開始前にマンUのコメントが紹介されていました。
「もしかしたら一生のうちでマンUの試合をこの日しか見ることができない人が客席にいるかもしれない。だから我々はすべての試合を全力で闘う」
うろ覚えなので監督のコメントなのか選手のコメントなのかもわかりませんが、ジャイアントベビー・ピーター君は爪の垢でも頂いて、煎じて飲むがよろしいですな。
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