11月28日のnewsイット!から、渡辺雄太選手囲みインタビューの書き起こしです。

-バスケットボールの最高峰、NBAでプレーする八村塁選手が、日本代表の在り方について疑問を呈したことについて、正午過ぎ、ともに日の丸を背負ってきた渡邊雄太選手が初めて口を開きました。

「今ちょっと、塁が前回、試合後に発言を色々して、憶測が憶測を呼んで、事実と異なることが色々報道されてしまっている。」

-今月14日、八村選手は日本代表の在り方に疑問を呈し、HCの人選に対する失望感を露にしました。

(八村選手インタビュー)

-この発言は、トム・ホーバスHCの続投を疑問視したもの。その背景には、両者の関係悪化があると渡邊選手は明かしました。

「もう隠しようもないというか、八村塁選手とトム・ホーバスHCの関係性が良くなかったというか、それは事実として実際あります。WC終わった後の記者会見でトムが発した発言についての、変な切り取られ方をした記事が出てしまって、それに対して塁がすごく怒ったというところがそもそもの始まり。」

-トムホーバスHCの発言とは、NBAで活躍する八村選手に対し、代表に入る考えがあるなら八村選手の方から連絡してきてほしい、参加しなくてもいいチームを作る自信はある、等という趣旨のものでした。しかし、二人を知る渡邊選手によると、八村選手にはエージェントが付き、直接コミュニケーションを取ることが難しかったために出た発言だったと言います。

「”悪者は一人もいませんよ”ということを、まず皆さんにお伝えしておきたかった。」

-さらに、今日の発言をもって、渡邊対八村みたいな構図を作るのだけはやめてもらいたい、と前置きした上で、こう訴えました。

「僕はトムが大好きです。誰よりもふさわしいHCだと思ってますし、今、代表に関わっている選手だったりスタッフのほとんどはそう思っているんじゃないかなと。もし今回の件でトムが辞めさせられるだったり、自分からもう精神的にしんどくなって辞めてしまうような、万が一そんなことがあった時には、それは僕も正直許せないというか。塁に対して許せないというわけではなくて、この件でもしトムが引くようなことがあれば、おそらく今の日本代表は崩壊していくと。」

-自身は、トムホーバスHCを強く支持していることから、今回の騒動をきっかけに、HC辞任等に至ることはあってはならないと危機感を口にしました。渡邊選手はその上で、代表の一員として今後も問題と向き合っていく、八村選手にはNBAのシーズンに集中してほしい、と語りました。