◆一問一答

Q:HCを辞任しようと思ったきっかけ、どの瞬間やどの事象、どれくらい考えていたのを具体的に教えてください。やり残したこと、佐藤HCに引き継ぎたい課題はありますか?

北:中地区優勝が最低限の目標だったので、それを逃したその瞬間がきっかけです。その前とかはないです。引き継ぎたいことはBリーグ優勝です。

Q:辞任はいつどのように選手に伝えましたか?

北:まだ直接は言ってません。恐らくリリースで知ったと思います。

元沢:選手には事前に面談の時に伝えた。選手の反応は、チームの結果からきていることなので全選手非常に重く受け止めていた。コメントは全員なかった。表情は重かった。全員が北HCになってから生え抜きで来ているので、私の想像以上にいろんな思いがあったと思う。そんな表情だった。

Q:以前に立ち話で、HCを佐藤さんに任せたいという話をされていたことがあるが、佐藤HCが能力が十分にある、安心して任せられるから辞任を決めたということはあるのか。自分にない佐藤HCの良さは?

北:いつ変わってもいいような準備はしていた。8年やっているので僕自身も長いと思っていた。賢次も8シーズンACをやっていて、もう1ステップ上げるタイミングはいつかなと思っていた。賢次がいつHCになっても大丈夫にということはやってきたので、いつでも大丈夫。賢次の強みはいろんな仕事に対して準備をしっかりすること。情報収集、提案をしっかりする。自分にない細かさがある。自分はどちらかというと、おおざっぱというか直観でやるところがあるが、その裏付けをくれるのが賢次。

Q:GMとしての初仕事はいつ?これまではなかったが、編成の部分で日本人のFAを取ったりするのか?

北:GMの仕事はここからだが、HCをやっている時から(GMの仕事を)兼ねてやってきた。これまで社長とも健司ともコミュニケーションをとりながらやってきたので、大きく変わることはなく、延長線上でやっている感じ。編成については日本人の(FA)選手を取ってこなかったのは、東芝が企業チームだったという背景があるから。今は若くていい選手が揃ったので、この結果を踏まえてより強いチームになるために日本人選手を取らないといけないと思っている。

Q:元沢社長は敗退が決まった時に頭を抱えているように見えたが、あの時の心境は。

元沢:人生にはこんなにも悔しいことがあるのかと思った。うずくまっているというかそういう感じだった。

Q:チームに残したいものは?

北:一番はチームスポーツなので自己犠牲。チームのために、チームの勝利のために何ができるか、そこを残せたらいいなと思っている。