■ 3Q

お互いにタイトなディフェンスに苦しみタフショットを打たされる中、川崎は辻が通算300本目の3Pシュートを決めてベンチを盛り上げる。対する京都もすぐに晴山がマブンガのダウンスクリーンを利用して3Pシュートをお返しする。盛り上がるハンナリーズアリーナ。

後半に入って京都は伊藤が躍動する。篠山のディフェンスをかわしてフローターを沈め、川崎のターンノーバーから速攻を決めて39-38と逆転に成功する。

波に乗る京都はマブンガがゲームをクリエイト。マークが辻に代わると押し込んでファウルをもらい、晴山の3Pシュートやサイモンのアリウープをアシストする。

川崎も負けてはいない。ファジーカスからマクリンへのホットラインでアリウープを決め、辻が4本目の3Pシュートを決める。

逆転再逆転の展開が続き、終盤になると川崎はファジーカスに疲れが見え始める。いつもは入っているペリメーターのシュートがショートになり、戻りが遅れてマブンガに逆転の3Pシュートを許す。

ファジーカスを休ませたい川崎だったが、マクリンがマブンガに仕掛けられ、3つ目のファウルを取られてマクリンを下げざるを得なくなる。

代わって入ったバンバにもマブンガは牙をむき、バンバから3つ目のファウルを奪い、バンバに代わって入った鎌田からもファウルを奪う。

目まぐるしく選手を入れ替えることになってしまった川崎はセットオフェンスが機能しなくなってしまい、またも藤井がパスの出しどころをなくしてターンノーバーしてしまう。

それでもなんとかファジーカスの3Pシュートで食らいつく川崎。対する京都は疲れの見えないマブンガが攻守で大車輪の働きを見せ、55-52とリードして3Qを終える。

■ 4Q

ここまでプレーに迷いの見えていた川崎・藤井が、吹っ切れたかのように序盤から積極的にジャンプショットを決める。

京都はマブンガがペネトレイトでマクリンから4つ目のファウルを奪う。これにヘルプに行かなかった林は開始1分で下げられ、増田が投入される。

川崎は増田がオフボールで動き回って京都・内海のディフェンスを動かしてスペースを作ると、ファジーカスが3Pシュートを決めて56-56の同点に追いつく。

京都はマブンガが増田のディフェンスを振り切りサイモンにアシスト、篠山がヘルプに行くと片岡にアシストと変化自在の活躍を見せる。

中盤に入り川崎がゾーンディフェンスを敷くと京都のアウトサイドシュートが落ち始めるが、京都にとっては救われるような形でオフィシャルタイムアウトに入る。

オフィシャルタイムアウト明け、川崎はセットプレーからファジーカスをノーマークにするも3Pシュートは落ち、辻との2メンプレーでもシュートを落としてしまう。対する京都はインバウンズからまたもベテラン岡田が3Pシュートを決め、63-60とリードする。

残り2分48秒川崎のオフェンス、藤井に対して伊藤が手をかけ、それを振り払った藤井がオフェンスファウルを取られ、藤井が怒りを爆発させる。ここを勝負どころととらえたのか、なんと京都ベンチがタイムアウトを要求。

タイムアウト明け、京都はマブンガがインサイドでポストアップ。ボールが入りディフェンスが収縮すると、逆サイド45度でフリーになっていた晴山にキックアウト。晴山の3Pシュートが決まり京都が66-60とリードを6点に広げる。今度は川崎がタイムアウトを要求。

タイムアウト明け、すぐに辻が3ファウルを得てフリースローを3本とも決め、66-63と3点差に戻す。返す京都の攻撃、伊藤が素早くボールをプッシュしサイモンにロブパス。サイモンは4人に囲まれながらもこれをねじ込みAND1も決め、残り2分1秒、京都のリードは再び6に戻る。

京都に時間を削られた川崎は、残り49秒、マブンガにダブルチームを仕掛けてターンノーバーを誘う。ボールがデッドになったところで川崎が最後のタイムアウトを要求。

タイムアウト明け、マクリンとファジーカスのシャッタスクリーンを利用してポップした辻が3Pシュートを狙い、晴山がこれに手を出してファウル。辻はこのフリースローも3本決めて3点差。しかしなかなかもう3点を奪うことができない。

残り21秒、京都は伊藤が素早くボールをフロントコートに運び、ピック&ロールからサイモンにジャンプショットを打たせる。これが決まって71-66。これで勝負は決まり、最終的には73-69で京都が勝利した。このゲームでマブンガがもぎ取ったファウルはなんと13にも上った。

2019年2月2日 ハンナリーズアリーナ
PTS:マブンガ25、サイモン22、晴山12、ファジーカス23、辻20、マクリン10、篠山10
REB:サイモン11、マブンガ8、ファジーカス9
AST:マブンガ8、伊藤6
STL:ファジーカス4、篠山3
FD:マブンガ13