滋賀県大津市で行われた、東芝対日立の試合を見に行ってきた。東芝はお子様ご誕生のルイスがアメリカに帰ってしまって、外国人選手がクラインシュミットしかいない状況であったとはいえ、結果は58対82の惨敗。無念である。

日立は序盤からガード陣が非常によく動き回り、外国人選手もスクリーンをかけたりゴール下の合わせに走ったりと、開幕2連勝の勢いをそのまま持ってきている印象があった。ディフェンスに関してはファウルまがいともいえるほど激しい当たりをして、チャンピオンを食ってやろうという勢いが感じられた。

対する東芝はどこかぎこちない。ルイス欠場の影響なのかどうなのか、オフェンス時の動きが殆どないのだ。クラインシュミットがボールを持ったままトップで止まってしまい、他の選手達がどう動いていいのか戸惑っていたように見えた。クラインシュミットがトップに入ってしまうと、ゴール下を攻める選手が伊藤(または宋)しかいなくなってしまう。彼には3番または4番のポジションを、臨機応変にプレーすることを望みたいのだが・・・

選手の動きがないのにボールだけ回そうとするので、パスを狙われて速攻を出され、ムードはどんどん悪くなっていった。審判の偏ったジャッジングも重なり、選手の表情には苛立ちがはっきりと見えた。特にクラインシュミットの怒りは激しく、速攻を止めようと相手ガードに抱きついてアンスポーツマンライクファウルを取られ、ベンチに下がってしまった。

逆に日立はイケイケムード。管のシュート、五十嵐の3Pやカットインも冴え、4Qには選手の殆どを出場させるなど余裕の展開になった。東芝は宮永が積極的なプレーを見せて得点を重ねるが、20点以上の点差は詰める事ができずにゲームセット。手痛い黒星を喫してしまった。

今日の日立は非常によかった。1番、2番、3番の選手が積極的に動き回り、恐れることなくゴールに向かっていた。外国人選手は合わせやスクリーンをしかけ、攻守共によく走っていた。日本人選手も外国人選手も相当走り込みをしてきたのだろう。五十嵐、柏木は日本代表の経験を積み、自信を深めているように思えた。日立は今シーズン侮れないチームになってきた。

今日東芝は負けてしまったが、まだシーズンは始まったばかり。明日の試合ではアイシン戦のときと同じように調整をして、リベンジを果たしてもらいたい。