■ 1Q

川崎ボールでスタート。リズムよくハーフコートオフェンスを展開しシュートを沈める川崎に対し、動きの固い滋賀はファウルを重ね、開始2分を待たずに無得点のままチームファウルが4を超えてしまう。

中盤に入ると滋賀はサンバと並里が落ち着いて得点を重ね5-11とするが、崩れない川崎は辻の3P、デービスのディフェンスの隙を突いたダンクで5-16と点差を広げる。残り5分34秒、滋賀デニスヘッドコーチがたまらずタイムアウトを要求。


タイムアウト明け、滋賀は田中を投入しディフェンスをゾーンに変える。川崎は2つ目のファウルを取られたデービスに代えてバンバを投入するが、そのバンバは3秒バイオレーションを犯してすぐに野本と交代する。

すると流れが滋賀に傾き始める。滋賀はサンバがインサイドで得点し、田中がリバウンドやルーズボールに絡みチャンスを作る。リズムに乗る滋賀はアップテンポな展開に持ち込み、ファウルをもらったサムハンがフリースローで得点。さらにファジーカスのシュートを樋口がブロックし、菅原が3Pを決め、サムハンがゴール下を捻じ込み、17-18と1点差まで追い上げて終了する。


■ 2Q

オンザコート2の滋賀はサムハンとフィッシャーのハイ&ローを狙うが、ディフェンスのローテーションが機能する川崎の前に連続でパスミスを犯してしまう。川崎は藤井がフィッシャーから得たフリースロー3本を全て決め、野本がポストムーブからバスケットカウントで得点。17-23とリードを広げる。

サムハンとフィッシャーの高さで勝負をかける滋賀に対し、この二人がインサイドにパワープレイしてこないことを読んでいる川崎は、ノーファウルのディフェンスで応戦。鎌田がサムハンにブロックを決めシュートを許さない。


ところが川崎はハーフコートオフェンスの連携が上手くいかず、24秒バイオレーションを取られてしまう。残り6分23秒、北HCがタイムアウト要求する。

タイムアウト明け、滋賀はゾーンディフェンスを仕掛けるが、これを読んでいた川崎は辻が連続で3Pシュートを決め、ファジーカスのジャンプショットで21-32とリードを11点に広げ、オフィシャルタイムアウトに入る。

オフィシャルタイムアウト明け、滋賀は長谷川がアタックしてバスケットカウントAND1をもぎ取る。終盤にこう着状態になり、滋賀がタイムアウトを要求し立て直しを図ると、サンバがフェイドアウェイシュートを決め、野本からファウルを貰ってフリースローで加点する。

波に乗りたい滋賀だが息が切れ始め、ルーズになったディフェンスを突かれて易々と得点を許してしまう。滋賀はサムハンの連続ディフェンスリバウンドと並里の個人技で喰らいつくも川崎に追いつくことができず、32-36の川崎4点リードで前半を終了する。

■ 3Q

滋賀のチェンジングディフェンスを読んでいるかのような川崎は、ゾーンであればボールを回してアウトサイドシュート、マンツーマンならアタックしてファウルを貰い、甘いマークを突いてジャンプショットを決め、確実に得点を重ねてリードを保つ。


対する滋賀はディフェンスが後手になりファウルが嵩んでいく。オフェンスでは並里と外国籍選手との息が合わずボールロストするが、ここで踏ん張るサンバが連続でジャンプショットを決めて、川崎にリードを広げさせない。

中盤、滋賀はディフェンスをタイトにすると川崎からターンノーバーを奪う。しかしまたもファウルを犯してしまい、残り4分15秒に早くも5ファウルに達する。対する川崎はデービスが果敢にゴールにアタックし、集中力の切れた滋賀ディフェンスから連続でファウルをもぎ取る。


サムハンの高さを生かしてリバウンドを取り、サンバの速攻やジャンプショットで追いすがる滋賀だったが、ファウルでフリースローを献上して追いつくことができない。集中力の切れた滋賀に対し、川崎は野本がディフェンスの隙をついてドライブからレイアップを決めて加点し、48-53と5点リードでこのクォーターを終える。

■ 4Q

滋賀は並里がボールをプッシュし、積極的に攻撃を仕掛けて得点を重ねる。川崎はデービスが果敢にゴール下にアタックし得点を重ねてリードを保つ。

リバウンドは積極的に取るものの、ハイピックからの連携が機能しない滋賀は、単発のシュートを打つしか選択肢がなく、単調なオフェンスになってしまう。

中盤に入ると滋賀はゾーンとマンツーマンのチェンジングディフェンスで川崎を翻弄するが、川崎はボールロストせずにシュートでオフェンスを終わる。点差は詰まらずドリフトゲームのままオフィシャルタイムアウトへ。


オフィシャルタイムアウト明け、滋賀はタイトなディフェンスからサムハンがタフショットの3Pを決めるが、攻守でターンノーバーを出してしまい、ディフェンスの集中力も失って流れに乗るチャンスを失ってしまう。

最後まで気を抜かず、時間を有効に使って着実に得点した川崎が、59-76で勝利した。


2017年10月7日 ウカルちゃんアリーナ
PTS:ファジーカス22、辻20、デービス18、サンバ17、サムハン15
REB:サムハン15、ファジーカス13、デービス10
AST:篠山5、藤井4、辻4、並里4
BLK:フィッシャー2