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ビデオ判定の結果、第3Q最後の栃木・ギブスの得点はブザー後ということで認められず、第4Qは63-59の川崎4点リードで開始する。

■第4Q

開始1分を過ぎて川崎はチームファウルを立て続けに2つ犯し、スパングラーが3つ目の個人ファウルでベンチに下がる。ここを勝負どころと呼んだか、栃木ベンチは田臥を投入し、ゲームをコントロールしにかかる。

浮足立った川崎の速攻が失敗に終わって栃木のオフェンス、田臥は自分のマークが藤井からファジーカスにスイッチしたのを見ると、トップでスローダウンする。「アカン、これインサイドにボールを通すやつや。早くマークを戻してくれ!」僕の願いもむなしく、田臥はインサイドのギブスにボールを回し、ミスマッチを突いて得点する。

栃木は徹底的に川崎・藤井にスクリーンをかける。これによってディフェンスのローテーションが狂わされた川崎は、ロシターにオフェンスリバウンドを許し、セカンドチャンスから逆転を許してしまう。

猛攻を仕掛ける栃木。ロシターがファウルトラブルに陥るも、外から古川、内からギブスが得点する。川崎もファジーカスとママドゥが奮起し、攻守が入れ替わるたびにリードチェンジが起きる、1点を争う展開が続く。

残り5分、川崎・ファジーカスがレイアップでバスケットカウントAND1を決める。対する栃木も一歩も引かず、ギブスが自ら2本のオフェンスリバウンドを取る3連続アタックで得点し、74-74の同点でオフィシャルタイムアウトを迎える。

タイムアウト明け、川崎のオフェンス。それまで鳴っていた「GO GO THUNDERS!!」のSEは鳴らなくなり、栃木ファンの怒涛のようなディフェンスコールが会場を揺るがす。栃木のディフェンスはさらにタイトになり、川崎・篠山はこの日初めてシュートを落とす。

残り4分、川崎・スパングラーのフリースローで75-75の同点。さらに川崎ボール。時間を使って確実に1本取りたい、その気持ちが強く出すぎたか、ファジーカスはギブスにスティールを許し、ファウルで止めてアンスポーツマンライクファウルをコールされてしまう。

残り3分を切り、77-78の栃木1点リード。栃木は田臥のコントロールからアタックするも2本のシュートを落とす。しかし、このオフェンスリバウンドを2本ともギブスが拾い、なおも栃木のオフェンスは続く。

コートを広く使いディフェンスを離してパスを回す栃木。トップでボールを受けたロシターがリングに向かい、ワンフェイクを入れる。この日トップから2本のシュートを決められているファジーカスはこれに反応せざるを得ず、ロシターはファジーカスをかわしてドライブイン。ヘルプに飛び出したスパングラーのマークが外れたギブスに合わせてゴール下で得点。残り2分19秒、77-80と栃木がリードを3点に広げ、川崎がタイムアウトを要求する。

タイムアウト明け、川崎・スパングラーがインサイドでファウルをもらい、フリースローを2本決めて1点差。残り2分を切って栃木の攻撃。マークマンが替わったロシターはロングシュートを狙うも落とし、川崎・ファジーカスがリバウンドを取る。

残り1分30秒、川崎の攻撃。ファジーカスとスパングラーのダブルハイからスパングラーがディフェンスを外してダイブ、そこへ篠山がパスを通す。しかし、スパングラーのアリウープレイアップは2回リングをバウンドして落ちる。

残り1分10秒、栃木の攻撃。疲れているはずの古川がピックを使って辻のマークを外し、ジャンプショットを決めてリードを3に広げる。残り1分7秒、79-82。川崎が再びタイムアウトを取る。

タイムアウト明け川崎の攻撃。再びファジーカスとスパングラーのダブルハイ。スパングラーがダイブし篠山がパスを入れるがタイミングが合わず、ボールがコートを出てしまう。

残り58秒、栃木の攻撃。運動量の落ちない田臥はコートを広く使い、今度はパスではなくドライブで川崎・篠山を置き去りにする。ヘルプに飛び出すファジーカス。田臥はマークが外れたゴール下のギブスにバウンズパスを通し、ギブスがこれを決めて79-84の5点差。残り37.4秒、川崎が最後のタイムアウトを要求する。

残り31秒、川崎は辻の3Pシュートに懸けるがリングに弾かれ、すぐにファウルゲームを仕掛ける。残り20秒、川崎は速攻から篠山が3Pシュートを打つがこれもリングに弾かれる。コートを飛び出していくボール、それを追いかけて客席に飛び込む栃木・田臥。

5点リードし残り16秒を切っても激しいプレッシャーをかける栃木。川崎は辻がディフェンスを飛ばして3Pシュートを打つが、これも弾かれる。栃木・ギブスがボールを追ってアキレス腱を断裂し、コート外に倒れこむ。
残り7.5秒、川崎のスローイン、トップからファジーカスが3Pシュートを狙うがこれも弾かれ、栃木・遠藤がリバウンドを抑える。ブザーが鳴りゲームセット。79-85で栃木がBリーグ初代王者に輝いた。

「終章」に続く