■GAME2
第1ピリオド、和歌山は前日とうって変わって速い攻撃を仕掛け、川村とパーカーの2メンを軸にしたアーリーオフェンスと、パス回しからの木下の3Pシュートで得点する。セットオフェンスで攻める東芝はボーズマンが個人技で得点するものの、ファジーカスのミドルショットが落ちリバウンドを取れない。
ブロックショットやリバウンドにパーカーが活躍する和歌山は波に乗り、速攻からリカートのバスケットカウントで開始4分半で15-8とリードする。東芝がママドゥに代えて大西を入れて和歌山のランに対抗すると、和歌山はフレックスとアーリーオフェンスを混ぜながら着実に得点する。東芝は辻とファジーカスの得点で何とか追いすがり、28-24の和歌山4点リードで終了。
第2ピリオド、東芝は戻りの速い和歌山のディフェンスを崩すことができず、ショットクロックぎりぎりでタフショットを打たされたうえ、リバウンドを取られて得点できない。和歌山はリバウンドからアーリーオフェンスを仕掛け、裏を取ったパーカーがゴール下で次々と得点を重ねる。東芝はタイムアウトを取り、ボーズマンと鎌田のオプションに変えて辻とファジーカスを投入して、加々美にパーカーをマークさせる。
すると和歌山は、川村がスクリーンを使って東芝ディフェンスを崩し、加々美がヘルプディフェンスで飛び出た所へ楽々とパーカーに合わせて得点する。チームオフェンスで和歌山を崩すことができない東芝は、頼みのファジーカスのシュートも落ち、速攻から得点されてファウルも献上するという負のスパイラルに陥る。東芝は終盤、一時は23にまで開いた点差をファジーカスの3Pシュートなどで10点差台まで縮めるも、連続のパスミスなどでチャンスを潰してしまう。前半は53-32の和歌山21点リードで終了。
第3ピリオド、東芝はボーズマンがバックドアや個人技で得点する。これまでパーカー中心に得点してきた和歌山は目先を変え、木下のジャンプショットや川村の3Pシュートで得点。外国人選手頼みのセットオフェンスになってしまった東芝は、ファジーカスのシュートが入らず苦しい展開。しかし、そのファジーカスがパスを捌き始めると辻の3Pシュートやボーズマンのバスケットカウントで得点する。
点差が20を切らないまま時間が過ぎ終盤に入ると、和歌山はパーカーが川村との2メンプレーなどで得点し点差を広げにかかり、東芝も辻の連続3Pシュートで何とか喰らいつく。パーカーを止めることができない東芝は、ファジーカスが2つ目のファウルでベンチに下がる。すると和歌山はリカートのポストプレーから、ゴール下のパーカーやアウトサイドの木下にアシストする。東芝はボーズマンの3Pシュート、ママドゥのバスケットカウントで得点するも、やはり20点差を縮めることができず、80-60で第3ピリオド終了。
第4ピリオド、東芝は辻とボーズマンの連続3Pシュートで82-66と追い上げる。さらにディフェンスをゾーンにして和歌山のパスミスを誘うが、速攻を出したところで木下がこれをスティールし、パーカーのバスケットカウントで振り出しに戻す。ファジーカスが戻ってディフェンスリバウンドが取れるようになった東芝は、速攻からバスケットカウントと山下の3Pシュートで、残り5分4秒に90-76とようやく14点差に縮める。
東芝はこのスローインに山下と大西がトラップディフェンスを仕掛け、木下をラインクロスさせるが、なんとレフェリーがこれを見逃す。それでもファジーカスが青野からボールを奪い、速攻からダンクを決めて残り4分44秒に90-78とするが、この時点で既に5ファウルを重ねていた東芝は、ファウルから和歌山にフリースローを与えてこの12点を縮めることができない。
12点差のまま残り約3分となって後が無くなった東芝は、激しいトラップディフェンスを仕掛けて和歌山を8秒ルールでターンノーバーさせる。東芝はセットプレーから辻が3Pシュートを狙うがリングに弾かれ、逆に和歌山は川村が辻の頭越しにロングシュートを入れて95-80とする。さらに和歌山は、体力の衰えない木下が篠山からファウルを貰い、4本のフリースローを決めて点差を広げる。東芝は残り1分20秒になって辻の3Pシュートに賭けるが、この日走り続けてディフェンスを振り切ってきた疲れが出たのか、連続で外れて万事休す。100-86で和歌山が勝利した。
PTS:パーカー35、川村31、辻23、ファジーカス22
REB:パーカー18、ファジーカス13
AST:木下6、リカート6、川村6、ファジーカス6
BLK:パーカー3
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